▽ 技術への無理解
技術が複雑になるにつれ、顧客/マネジメントにはますます理解不可能なものとなって行きます。
上手く行っていればまだいい。でも一度障害が起きるとその事象を説明するだけでも大変です。結果、現場の説明体力が非常に重くなる。エンジニアはますます勉強する時間を失い、くだらない資料の作成に追われることになるわけです。
技術を実際に触ったことがなくても、技術について語ることができれば(それも長ければ長いほど)エンジニアが評価される。出世ができる。そういう事態が続いています。
「エンジニアに必要なのは技術力ではなくコミュニケーション能力だ」という言葉を聞いたことがないでしょうか。これは明らかに間違いです。しかしそのスローガンがまかり通った時代が確かにありました(ひょっとしたら今でもそうかもしれません)。しかしエンジニアには両方の力が必要なのです。
技術がむづかしいが故に技術を使いこなせる人間よりも、まことしやかに技術を語れる人間の方が重視される。その風潮がIT業界の効率を押し下げている要因の一つだと思います。
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