2009年4月29日水曜日

「娘に伝える私の味」はとてもよいけど

前にも少し言及しましたが「娘に伝える私の味」は実にいい本です。

図書館でなにげに借りて読んだらこれこそまさに日本のソウルフードだぜイェ!と思わせるいい本でしたので、妻に薦めてみたところ「なんか読みたくない」とのお言葉を頂いてしまいました。

なぜ?といろいろ話して見ると、どうやら私がPHP(出版社じゃないよ)とかrubyとかの解説書を妻から薦められるよりも数倍もイヤな感じのようです。要するに例によって自分の仕事にダメ出しされてる感覚のようですね。なるほどね。

私にとっては非常に楽しく読める本で、おお。このお煮しめ是非作りたい。とかかんぴょうの巻き寿司。やってみるしか!とか、卵料理どれも美味そうだな。やっぱり美味いものって癒されるよねー、と日々飽きずに眺めているのですが、しかし残念ながら妻の予感通り、夫婦生活においては地雷となりかねない内容も散見されました。

この本から読み取れる人物像は、義理の父に可愛がられ、旦那に尽くし、子供たちから尊敬されるまさに良妻賢母。そりゃあ大変なこともあったでしょう。なんたって戦争をくぐり抜けてますからね。でもそれをものともせず凛として生き延びたお母さん像が鮮やかでして。すなわち、これを世の奥さんが読んだ場合は、「どうせあたしなんか」と落ち込まれることもあるかもしれないし、下手をすれば逆ギレされて攻撃される「あんたこんなお母さんがいいんでしょう。フン!このマザコン野郎!」とか、いわんやフェミニズムとかに共感していてジェンダーとかいうボキャブラリを持つ妻においてをや、かなりのツラい状況になるんじゃないかと思わせられました。考えすぎか。そう思いたい。

この本を隠れて読み、そして泣くがいい。世のマズメシ嫁持ち旦那よ。(いや、ウチの嫁は大丈夫ですよ。ホントだってば!)
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