2010年2月6日土曜日

トヨタ社長の会見

「崖の上のポニョ」をメインにテレビザッピングしてたら、ニュースステーションでプリウスのブレーキ問題についての豊田章男社長の会見を見たわけです。

何となく耳に残った言葉。「今の時期に、この私が出てきた理由は何かと申しますと」・・・。

あれ?

この私。ほかならぬこの私。このやんごとなき豊田家の直系の私が恐れ多くも下々の民衆の媒体たるマスコミの前に顔を出したその理由。マスコミのスポンサーとして、絶大な情報操作を行いうる、トヨタの社長。そのわたくし。

はぁ?おまえ誰だよ。トヨタの社長?豊田喜一郎の孫?そうですか。へぇ。だから、何だよ。

下々の私にもそう言う権利はあるわけだよね。

おっと。感情的になってしまった。

まあ別に張り合う気なぞありませんがね。絶対に勝てないのは分かってるし。誰も私の味方にはならない。

でもなんというか、正直この言葉に世襲がイケない理由が現れているような気がしましたね。

豊田喜一郎がこの言葉を聞いたら何と言うか。知ったこっちゃないですけどね。でも私ならこう言うな。ナニサマだ。黙ってろ。と。

正直、プリウスのリコール問題は騒ぎすぎだと思う。業種は違えども同じエンジニアとしてはね。あのくらい「問題」じゃないでしょう。レクサス(?)のスティッキーガスペダル(アクセルがフロアマットで戻らなくなることをCNNでこう言ってた)と時期が重なったのが運が悪かったと思う。しかし、この社長の言葉はイケてないね。幼稚さすら感じたし、このヒト何かの勘違いしてるのでは?とも思った。

トヨタが奥田なんちゃらの次の社長に豊田章男を立てたのは、危機の時代に豊田家直系のリーダーとして、その求心力に期待したからだという日経の記事を覚えています。そんなもんかね。と思いましたが、今はただ「危機の時代には真の力量を備えたヒトが活躍するが、平時には世襲の地盤看板を持った人間が幅を利かせる」という旨のマキアベッリの言葉を思い出すばかり。

諸行無常ですよ。

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