2010年3月5日金曜日

プロジェクト試論(アフォリズムによる)19

システム障害に苛立つ顧客の怒りは、まずそれを起こした大手の銀行に向かう。

そして負のエネルギーは、銀行のトップから一次請けのトップ、役員、部長、課長へと転送され、最終的には名もない会社に勤める哀れな薄給ハードワーカーたちに降り注ぐ。

ハードワーカーのストレスがどこに行くかはそれぞれだろうが、建設的な方面に発散されることは稀であろう。

怒りのエネルギーは、このように増幅され、転嫁されるものなのである。

怒りのパワーをくい止め、消し去ることのできる人間もいないわけではないが、極めて少数であるのは間違いない。

0 件のコメント:

コメントを投稿