「今年は1億円もらったから、来年は2億円欲しい」。
なぜ、金か。他に目標が持てないのか。金が他の人の犠牲の上に成り立っていることに気がつけば、心の平穏はない。当たり前の話だ。飢えた子供の話を聞いてどうして自分の収入が喜べようか。たとえささやかな収入であったとしても。
「もう十分です」。そう思う心に平穏があるんじゃないか。
「もう十分だから、どうか他の人が使ってください」そう思って寄付すれば、さらなる平穏が得られるんじゃないか。
餓鬼が勝ち組なのがこの日本社会。
餓鬼が勝つならそこは地獄だ。
弱いものをいじめて、食い物にして、それでも自分が苦しんでいる。もっと働け。苦しめ。だっておれはずっと苦しんできたんだから。
そんな社会は地獄じゃないか。
皆が幸せになって、皆が他の人に寄付をすればいい。そういう社会の方がいいんじゃないか。
もう人を食い物にするのはよそうじゃないか。
そんな風に思えるわけです。
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