うーん。正直、枝野さんの擁護に体力を使いたくないんですが。
4/5毎日新聞夕刊。「日本よ!この国はどこへ行こうとしているのか」。
昭和史研究の保阪正康氏が、枝野さんの記者会見を「大本営発表のようだ」と批判しております。
曖昧だ。国民に一方的な情報を押し付けている、と。
ちょっと違うんじゃないか、とわたしなどは思いますな。
これまで、放射線の危険性があまり公表されてなかったということがありますね。
非常に恐ろしいものだ、という刷り込み(広島・長崎)があり、
一方「原発は安全だ」という過剰な宣伝があり。
何のかんのいって原発が無事に稼働してきたという実績があり、
一方で原発周辺/作業者には「白血病が多いらしい」などといううわさがあったり。
東電の隠蔽体質もある。
そういった経緯などがあり、国民にはあまり放射線リテラシーがないワケ。情報公開するに当たっては、慎重に言葉を選ばねばならぬ、と考えるのも無理はない。
メチャクチャ心配することはないんだ、と。でも、注意は必要だ。不必要に不安をあおってはイケンし、かといって安心させるようなことを言うと、かえって疑われる。
その結果が、枝野さんのなめらかかつやや曖昧な記者会見だと思うんですね。
多分、理系の人は「よしよし。枝野さんやるじゃないか」と思ってるんじゃないかな。
でも一部の文系の人は「よく分からん(怒)」「怪しい!」「とりあえず、逃げとけ!」みたいなことになる。
難しいもんだなあ、と。
少なくとも、大本営発表の時と違うのはインターネットがあること。
海外含め、いろんな情報が手に入ること。
だから「これは怪しい。大本営発表だ!」と思いなさるなら、いろいろ調べたらええんよ。
文系学者は、そういう努力をせずに、いたずらに自らの不安をまき散らしてる、そういうことも言えやしませんかね。どうすか。ウチダジュ先生。
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