ミラン・クンデラの小説のどれかに「シューマン好きはショパンを憎み、ショパン好きはシューマンを憎む」旨の文があって、あはは。その通り!と思った記憶があります。
シューマン、嫌いでんねん。
何か「もの狂おしい」というか、美しい以前に「うぇっ」と来る。体が拒否する。不思議なもんで。
ついでに、シューベルトね。歌曲はいいんだけどピアノソナタは退屈。冗長。
とか思ってたんですけどね。
シューベルトのピアノソナタ。村上春樹がたまに評価してるんですよね。
ということで久しぶりに図書館から借りて聴いてみました。
すると「何か悪くないじゃん」と。
ダラダラと、漫然と続く曲。
退屈と言えば退屈、とりとめがないといえばとりとめがないんだけど、これはこれでいいなーと。
何か瞑想しているというか、音を楽しみながら連ねてるというか。
才気ほとばしる天才の仕事というより、(まあ天才は天才だけど)普通の人が一生懸命作った曲という感じ(いや、天才だけどね)。
ハレの音楽ではなくて、普通の、日常の音楽。
味わいがあります。
これはこれでありだなーなどと思ったのでした。
以上。
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