「サラリーマン生活が嫌になったから起業したい」という動機を否定するつもりはないけれど、そういう現状否定の動機にはいくつか落とし穴があるなーと思う。
1. 今、そこにあるメリットやチャンスが見えなくなる。
→ 今の延長でビジネスできる可能性があるのに「今の延長はイヤだ」と思ってしまう。
2. 見積もりが甘くなる
→ 「とにかく抜け出したい」意志が強くて、先の見通しが甘くなる
3. 独立それ自体が目的となってしまう。
→ 長期的かつ具体的な視野がなくなる。
じゃあ、どういう動機がいいかというと、そりゃ人それぞれでしょうが、少なくとも「何かを否定する」より「何かを肯定する」方がいいんでしょうな。例えば「リスクを取っても、少しでも自由な時間を増やしたい」とかね。
多分、ポジティブな動機であっても、ネガティブな動機と表裏一体だったらダメな気がするなー。
例えば、
「サラリーマン生活にも不満はないけれど、もう少し家族と過ごす時間を長くしたいから独立を検討」
という人ならば、サラリーマン生活のメリットもちゃんと洗いだした上で、 独立のメリットデメリットを冷静に検討できるだろうな。その結果、よりリスクの少ない起業になるだろうし(ひょっとしたら起業をあきらめるかもしれないけれどね)、円満退社の可能性も高い(これもリスク低減要因)。
一方で、
「サラリーマン生活はもうイヤだ!もう少し家族と過ごす時間を長くしたい!」
などと思いつめちゃうと、考えもなしに、悪い条件で、つまりリスクの高い起業をしかねないってこと。
以上。
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