2009年6月12日金曜日

麻生らしさ全開

民営化後の郵政株式会社に対する鳩山総務相の批判は、それが経済的/政治的に本当に正しいものであるかは別として(それは後世が決めるでしょう)、時代の空気には上手く乗っていると思います。アメリカ流強欲資本主義へ便乗した小泉竹中(+オリックス宮内)の経済改革の負のアウトプットが、世の反感を買いながらも勢いづいている現状。かんぽの宿の不透明な売却もまた無反省に欲望資本主義を推進した小泉改革の当然の帰結と言えましょう。当時は良かれと思ってしたことでしょうがアメリカ流資本主義に拍車をかけた挙句のこのザマ。小泉改革の本流ではないかもしれませんが、西川に辞任を迫るのは最近の空気からすればわりと自然な流れだと思います。

そこにこの麻生が西川続投の支持。そして事実上鳩山総務相更迭。まずは超KYだよと思いましたね。自民党支持率を上げたいなら逆を打たなきゃ。小泉竹中路線を批判的に検証して修正すべきでしょう。でも絶対にそんなことはできないおぼっちゃん。それが麻生。さすが麻生。

この意思決定。これはまさにおぼっちゃん政治家の面目躍如とでもいったところです。政治の既定路線にしがみついている人々の顔色を伺った、小泉改革の無難な継承。既得権益の温存。周囲が期待することを誠実に実行している。

しかし自民党もダメだねえ。民主党にさほど期待はしてないんですけど、これじゃああんまりだよ。マイナス10 vs マイナス100みたいな戦いですか。

まあこのまま麻生らしく無難に沈没路線を進めて欲しいところですな。
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