★★★★★☆:昭和~平成の自民党がよく分かる
いやあ、終戦直後の日本共産党ってのは凄かったんですね。スゴイというのは、なんと言うか今の日本共産党とはスゴイ違いだ、という意味です。秘密結社っぽいところとか、本気で革命しようとしていて、時代的にも共産党革命を受け入れるような雰囲気があったとか(「共産党でなければ人でない」という雰囲気すらあったらしい!)、暴力的あるいは社会不安を呼ぶような活動が当たり前だったとか。私の世代からするとほと んど別の国の話です。日本赤軍とかだって名前しか知らないしね。私は団塊ジュニアですが、この世代以降はもう革命だのマルクシズムだのという用語に絡むよ うな価値観は持ってないと思われます。埴谷雄高の「死霊」の世界は昔はかなりリアリティがあったのですなあ。
今の共産党は、クリーンで、青ざめたインテリあるいは疲れた高学歴ハードワーカーみたいなイメージですからねえ。私の親の世代には、かなり共産党に対する拒否反応があって、それが今の共産党といかにもそぐわなくて、どういうことかと思っていたらこういうことか、と。確かに吉田茂翁が嫌った通り、随分とアレな存在だったようです。
時代は変わるものです。しかし今の時代、終戦直後の共産党のように、とまでは言いませんが、もう少し若い労働者に元気があってもいいのでは、などと無責任に考えたりして。でも、きっとそうはいかなくて、なんとなれば多分彼らには社会を変えようという希望も気概も持てないでしょうから。あまりにも社会が複雑化し、洗練されてしまったから。そしてそれとともに希望すら奪われてしまったから。
民主党政権を見ているといろいろと不安になりますが、とにかく若者が希望を持てるような社会に変えて欲しいものだ、と思います。ああ民主党。だって自民には全く期待できないんだから仕方がない。私にアメリカ利権が無い限り支持はできない。あるいは国民新党が元気になれば、それもまた面白いんだけれども。
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