★★★★☆☆:興味深い
二巻目です。アメリカ編では、資本主義がいかに国を豊かにするかが前向きに語られていて、日本も今後かくあらねばならない、という感じだったのが、イギリス編では環境汚染と貧富の格差を目の当たりにして、少し変わっていることが読み取れます。資本主義を批判しているわけではありませんが、ややトーンダウンしているのはあきらか。しかし昔の日本人には、公平な批判精神や洞察力がありましたね。今はどうか。明治の日本人が持っていた誇りは今の日本人にあるのか。
実は団塊ジュニアより後の世代には、欧米コンプレックスはあまりない様子。ひょっとしたら新しい日本の矜恃は、若い世代が担っていくのかもしれません。でもその前に日本の世代間格差を何とかせねば駄目でしょうけど。
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