★★☆☆☆☆:現代性なし
文系学問と理系学問に対するそもそも論。文系学問とはどういうものであって、どうあるべきか。また理系学問とは。云々。どうです?実にどうでもいいテーマではありませんか。残念ながら。時代が違うのでフェアではありませんけど。
しかも、ドイツ観念論的(新カント派的)枠組みで語られるから現代性も薄くて、残念な感じになっています。50年ほど前に読めばスリリングだったかもしれませんけど。
近現代西洋の呪縛とも言うべき主観/客観フレームワークがいかに厄介なものかを理解したい時に役立つかもしれません。後は自らの存在意義に悩む文系学者にとっても。
リッケルトは大したものだと思いますが、この手のメタ学問(学問論)は、悲しいかな現実の学問に追い抜かれ、すぐに陳腐化する運命にあるようです。
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