☆☆☆☆☆☆:読む価値なし
きっかけはゴルバチョフ回想録。今のロシアはどうなっているのか、プーチンというのはどういう存在なのか。気になって読んでみました。
感想。表面的な内容だった気がします。プーチンとはどんな人間か。いったい何を考えているのか。あまり説得力を持った解説はありませんでした。まあ無い物ねだりをしてもしょうがないので、皮相な情報なりに整理してみると、プーチンとはどうやら優秀な官僚であって、運と時代の流れが彼を大統領の地位にまで推し進めたらしいと。
これも皮相な印象ですが、いろんな意味で中道というか極端ではない人みたいですね。そこそこいいことをするし、そこそこダークな面もある。ロシアの成金を、一方では弾圧して他方では上手く使っている。それから強力なリーダーシップとマスコミに対する実権を握ったこと。これらがプーチンがロシアの人々から支持される理由のようです。
いずれにせよエリツィン後の混乱を何とか収め、国民の支持を受けていることは評価できるでしょう。この新書から得られた情報はこんなもんでした。
追記
その後、中村逸郎「帝政民主主義国家ロシア〜プーチンの時代」を読みました。それと比べるとこの新潮の「プーチン」はダメダメです。余りにも浅く、表面的。読む価値なし。
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