2010年7月4日日曜日

そう。そんなに簡単じゃない(差別の問題)

「差別と日本人」を読了して、なるほどそうであるなあ、とわりと感心していたところに、本日別の本を読んでいて頭をガンと殴られたような気がしました。「スケープゴートがいるから共同体がうまくいく」。なんという恐ろしい符合か。別の本とは、左右部落在日一切関係ない。個と家族の病を対象にした対談。おそろしや。

とにかく、物事は単純ではない。確かにいじめられ役がいた方が上手くいく。そういうことはあるかもしれない。しかし、それ以前に「全体」の意識がなくちゃあダメだろう、と。共同体が上手くいっているのは、スケープゴートのおかけだ、そういう意識が必要だ、と。だったら、そういう罪悪感があればスケープゴートをいじめていいのか、という問題が残る。難しい、難しいのが娑婆の世界。火宅の世界。

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