2011年9月7日水曜日

合気道についてつらつら(9/7)

先日購入した合気道DVD(アフィリエイトじゃないよ)を、あーでもない、こーでもないと電車で見ながら通勤しています。

あーでもない、こーでもないというのは見ているだけだと全然動きについていけないからです。

生徒が先生の腕をつかむ。
先生がぶるんと腕を回す。
すると生徒が転がってる。
これが実に不思議。どうして相手が投げられてるんだ?って感じで。

何度見てもよー分からん。

実際に道場で、黒帯の人とかに投げられても同じですね。
あれれ?って感じで倒されて、固められてる。
どうしてこうなった?って感じ。

よー分からん。
でもまあ、そこが面白い。

それはさておき。

このDVD。
多田師範(でいいのかな)のお言葉に面白いのがありました。
以下正確ではありませんがわたしが理解したおおよそのところを引用します。

力に力で立ち向かっちゃダメだよ。
自分の力で自分が動けなくなる。
相手もガチッと固まってしまう。

そうじゃなくて、こっちは力をすぅっと抜くんだ。
カミソリで紙を切るみたいにね。
すると、相手がついて来る。相手が動く。

(生徒の拳を、力を込めて突き出させる)

力で動かそうとしても動かないけど(実演:生徒の拳をぐっと押し返す。生徒、ぐっとこらえて動かない)、
すぅっと動かすと、ほら動く。(生徒の拳を横にスッとずらす。生徒、グッと傾く)

仕事でも勉強でも同じだ。力に力で応じちゃいけない。
これが日本の武術の特色だ。


・・・

おおう。深い。

とわたしの小学生+オジサンの血が騒ぎましたね。
なるほどと。
確かにそうだねと。

例えば・・・

上司が嫌な仕事を振ってきた。
あるいは休日出勤を頼んできた。

それに対してバーン!と反発したらあんまり上手く進まないでしょうな。
多少の禍根は残すであろう。

かと言って、それをそのまま唯々諾々と受けるのも問題であります。
ナメられるかもしれないし、知らず知らず自分のストレスが溜まるかもしれない。
 (そしてある日爆発して結局上手くない)

そうじゃなくて、スッとやり過ごす。

「えー。ちょっと考えさせてください・・・」(二、三時間後気分転換)「あ、あの件いいっすよ。やります」

そうやって貸しを作っとく。

んで、ある日上司が油断した日に、直帰したり、休暇取ったり、上手いことやると。

あるいは、次の休日出勤を断るための、いい貸しができたと。

上司に限りませんな。
お客さん。妻。その他諸々。

正面からぶつかるとあまり上等な結果にはならない。
すっとやり過ごして、脇からじわじわ固める、みたいな。

こういう具合に生きることができると、ずいぶん人生もやりやすいのかもしれないなあ、などと考えました。

正面からぶつからず、相手の力を利用する。

なかなかいい格言な気がしておりますが。

ま、実際のところどうなんでしょうね。

(以上)

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