三分法では仕入勘定で原価を付ける。
見本品費(販管費)とか盗難損(特損)が出てきたら、仕入(原価)と振り替えることになる。
見本品費(販管費)/仕入(原価)
盗難損(特損)/仕入(原価)
という感じ。
しかし、これだと「原価の部」に盗難損とか見本品費で減った分が出てこない。
出てこなくても問題ないんだけど、金額が大きい時は出したい。
そんな時に使うのが振替表示。
例)
期首商品 10
当期仕入 100
期末商品 15
商品盗難損 5/ 仕入 5
■振替を使わないパターン
【原価の部】
期首棚卸高 +10
当期仕入高 +95
ーーーーーーーーーーーーーー
期末棚卸高 △15
・・・・
【特別損失】
商品盗難損 △5
費用; 10+95ー15ー5=75
■振替を使うパターン
一旦仕入に商品盗難損分を戻して、再び商品盗難損振替高を差っ引く。
仕入5 / 商品盗難損振替高5 というイメージ(難しい・・・)。
【原価の部】
期首棚卸高 +10
当期仕入高 +100 (← 95+5)
ーーーーーーーーーーーーーー
商品盗難損振替高 △5 (上で足した5を引いてる)
期末棚卸高 △15
・・・・
【特別損失】
商品盗難損 △5
費用; 10+95(+5ー5)ー15ー5=75
数字は変わらないんだけど「商品盗難損でこれだけ減ったんだよ」という報告になる。
これを「期末商品簿価と期末棚卸高の差異は商品盗難損5である」なんて記載に対して「商品盗難損 5/ 期末棚卸高 5 かな」などと考えてしまうとパニクる。(オレのこと)
商品盗難損 5/ 期末棚卸高 5
ではなく、
商品盗難損 5/ 仕入 5
と考えること。
前者でも最終的には同じ数字が出ると思うけど、三分法というか簿記では期末棚卸を操作する勘定は棚卸減耗と商品評価損、それから(間接的に)仕入諸掛のみ!。他の勘定が期末商品を操作することはありえない!あくまで原価としての仕入を振り替える(販管費/仕入、特損/仕入)と考えることが大事。
0 件のコメント:
コメントを投稿