2010年5月6日木曜日

秋月龍珉「禅入門」潮文社

★★★★☆☆:我が心の師

最近私は、禅に強い親近感を持っており、この本も興味深く読んだのですが、その一方で昨今禅が流行らない訳が分かったような気がしました。

秋月さんは、どうしても俗世間から禅を離したかったらしい。禅とは凡人には及び難いものだ、とやたらに強調する風がある。そりゃあそうかもしれませんが、これでは敷居が高くなるばかりです。ヨガのように、とりあえず美容の柔軟体操と思ってやってみたらよろしい、などというノリは一切なし。それどころか、一旦悟ったからといってそこに安住しているようではイカサマ禅だ。オラオラ。どや。と厳しい。まあ、だからこそ魅力的だ、ということもあるんですけどね。

しかし、繰り返しになりますが、これでは最近の人は近寄らないだろうな、という気がします。親鸞の本願ぼこり批判もありますし、宗教を悪用したり、安易に流れる風潮に危機感を持つのも分かりますが、もう少し間口を広げたらどうか、と。既存宗教も、葬式ばかりに頼らず、どんどん営業しなければいかんのではないか。

私も最近、ちょっと禅の在家修行ができる寺はないかと探してみましたのですが、近場にないんですね。曹洞、臨済の寺はあっても坐禅会の案内は出ていない。かといって、そこを押して修行に潜り込ませて欲しいというほどの気概は持ち合わせない。既存宗教。やる気が感じられません。

吉本隆明「今に生きる親鸞」講談社プラスアルファ新書

★★★★★☆:これですよ

いいですね。少しは分かりやすいし、生き生きと親鸞の思想が語られている。専門家からすれば、好き勝手書きやがってと怒るのかもしれませんが、この位でちょうどいいですよ。

アルボムッレ・スマナサーラ「般若心経は間違い?」宝島新書

★★★★★☆:キワモノかと思ったら大間違い

空即是色は間違い

確かに。そのとおり。感心した。反論しようと思えばできなくはないけど、これはどうやらスマナサーラさんの勝ち。

色即是空は正しい、と。物質なんて虚しい。空なんだ。そのとおり。じゃあ、逆に空は物質だと言えるか?空というのは実践的な認識である。空を認識すると世界は変わる。ということは空とは世界観も含めた言葉である。物質が空に見える人の世界は、もはや物質の世界ではない。で、この空イコール物質かというと、違うんじゃないの?というのがスマナサーラさん。色が空だというのは真実だけれども、空は色とは別でしょうが、と。

正しいね。まあ、それを包含する解釈もできなくはないけれど。

仏教は原理主義であるべき。慈悲の原理主義は誠に結構。いやむしろ中途半端に慈悲の心を起こすべきではない。

これまた正しいと思うな。はは。日本の宗教者にはこんなことは言えませんか。

まあ、般若心経はこれはこれで一つの文化だし、歴史もあるし、いろんな解釈もできるし、ということで価値があるとは思いますけどね。むやみにありがたがる必要はないよ、と。懐疑と反省は大事な態度だと思います。

でも、大乗仏教に対する批判も的を射ているのかも知れないけれど、そんなこと今更いいじゃん。と思いますね。日本ではとにかくそんな風に発展してきたんだから、しょうがないじゃないか。

しかし、スマナサーラさんは大した人だと思います。

追記2010/06/06)
でもやはりひろさちやさんの方が上かなと思えます。スマナサーラさんの般若心経は小乗の理解だ。こじつけ気味、極端に走り気味な感じ。

笠原一男「親鸞」講談社学術文庫

★★★☆☆☆:良書

血の通った研究。しかし、胸を打つ類いの本ではありません。親鸞の本は歎異抄にとどめを刺すのか。

吉本隆明「最後の親鸞」ちくま学芸文庫

★★★★☆☆:興味深い

これはいいですね。学者じゃない、批評家という立場が奏功したのでしょう。想像力を働かせつつ、大胆に親鸞について書いてあります。こうでなくちゃ。

親鸞の時代は今よりよほど飢えと死が身近にあった。その中で親鸞は何を思って専修念仏を説いたのか。親鸞の思想は現世軽視の退廃的な宗教とどう異なっているのか。知と信の関係という切り口からみた親鸞。

親鸞の思想に宗教の解体を見るあたり、やり過ぎだと感じる人は多いでしょうが、私はありだと思います。現代的意義を親鸞に見出す限り、止むを得ないか、と。

非常に面白い親鸞評でした。ややむつかしかったですけどね。私の力不足です。

栗原俊雄「戦艦大和 生還者たちの証言から」岩波新書

★★★★★★:「世界最大最強」の戦艦を巡る悲劇

「世界最大最強」の戦艦。しかし、時代が違った。もはや役に立つことなく、なすすべもなく航空機に爆撃され沈没した「最強の」戦艦。その戦艦を巡る若い戦士たちの物語。人の人生にはどんな意味があるのだろう、と思っても詮無い問が浮かび、少なからず涙が出ました。

キルケゴール著 田淵義三郎訳「不安の概念」世界の名著51中央公論社

★★★☆☆☆:キリスト教徒でないと分からないのか

前半はアダムとイブの話や原罪をベースに不安が語られます。当然ピンと来ない。私は自分のことを決して高く評価するものではありませんが、むやみに罪深い存在であるなあなどとは考えません。そりゃあ肉も魚も食べるし、褒められるようなことも滅多にしない。いや、むしろロクでもないことばかりしてるかもしれない。でも、だからといってお前は罪深いと言われても困る。仏教なら一切衆生悉有仏性。煩悩を落とせば誰でも悟ることができる。心塵脱落脱落心身。原罪といわれてもねえ。

語られるのはあくまでキリスト教+近代西欧フレームワークでの不安について。ピンと来ないまま読了。

「死に至る病」はかなり好きなんですけどね。

2010年5月5日水曜日

ジャガイモのニョッキ、チャイ

ジャガイモのニョッキです。忘れもしない。レシピに騙された日。おっと。私のやり方が間違っていた可能性はあります。しかし、それにしてもユルユル過ぎた。卵一個は多すぎなのではないか。他のレシピを見てもそう思わずにはいられない。

確かに茹であがったジャガイモの水分は多かったのです。しかし、ここに卵一個を投入。

もう生地はユルユルでした。

ソースは前回の反省を踏まえてチーズ入りこってり味で。

茹であがったニョッキを投入。なんだかソバガキ状態ですよ。スプーンですくって投入したぐらいですからね。

チャイを作成。

まあ、ひどい出来ではなかったですけどね。どうもイマイチな感じでした。残念。

2010年4月28日水曜日

C.S.フォード、F.A.ビーチ共著 小原秀雄訳「人間と動物の性行動」新思潮社

★★★★☆☆:面白いけどおなかいっぱい

タイトル通りの内容てんこ盛り。面白いのでニヤニヤしながら読んだのですが、途中でもうおなかいっぱい。このエネルギーは肉食人種ならではと感心しきり。

有福孝岳「正法眼蔵の心」日本放送出版協会

☆☆☆☆☆☆:これも駄目だ

難解。解説になってない。キーワードをベースに好き勝手に書いてる。正法眼蔵が晦渋なのである程度は仕方がないとは言え、これではどうも。

いただけないのは、親切心も、読者に理解して欲しいという気持ちも、熱意も伝わらないこと。一般向けにこんな本を書いてはいけない。

足を組んで食べる人

最近気になってます。足を組み、さらに肘を付きながら食べる人の多いこと。特に男。40がらみのおじさんですら、そんな風に食べてるのを見かけます。

良識ぶる気もありませんし、美的でないと眉をしかめるわけでもありません。むしろ私は見た目とか礼儀作法をうるさくいう人間を好まない。

じゃあ何で人の食べる様をことさらあげつらうか。

それは明らかに違和感があるからです。いい大人が、人前で食事するのに足を組んで食べてる。しかも少なからぬ大人がそうしてる。あれれ?という気がする。昔からそうだったっけ。しかも、お世辞にもカッコイイとは思えない。

お作法に則らなくても、アンニュイにでも、カッコよく食べることは可能でしょうに。

どうみてもアレは「ついで」のスタイルです。試しに左手にハンバーガーを持った彼らの右手に携帯を持たせてごらんなさい。実にしっくりくるではありませんか。彼らは自分の考えにとらわれたり、携帯にとらわれながら、ついでに食事しているわけです。あれじゃあ消化に悪いね。

吉行淳之介がどこかで食事という行為の、性行為とも比べられる生々しさを語っていました。むき出しの生の活動です。別の生命を、咀嚼し、嚥下するという行為。それが食事。これを上の空で済ませるというのは、どうももったいないように思えてなりません。

そりゃあマックとか松屋の牛丼とかサプリメントに、そんな生々しさはありませんがね。でも、それはパッケージ化され、イメージ商品となったからであって、マックや牛丼屋の影で多数の牛が殺されているのに違いはない。そうでなくとも、自らの身体に栄養を与える行為です。真剣に行われたっていいじゃありませんか。

食育が大事だというけれども、大人があれじゃあ駄目ですわな。

食事というのは生きるという不思議を味わうことのできるまたとない機会だと思えば、毎度毎度の食事も退屈はしません。日々是れ修行なり。

2010年4月27日火曜日

ジョン・トーランド著 毎日新聞社訳「大日本帝国興亡史 全5巻」ハヤカワ文庫

★★★★★★:客観的中立的に書かれた第二次世界大戦史。必読。こんな優れた本がなぜ絶版?

全巻読了。東京大空襲、硫黄島、広島、長崎は涙を禁じ得ませんでした。

若林亜紀「独身手当 給与明細でわかるトンデモ公務員の実態」東洋経済新報社

★★★★★☆:どう読むか。読んでどうするか問われる

表題の通り、不景気の世の中、安定した職業である公務員への庶民のルサンチマンに働きかけた本。

私は基本的に公務員叩きには同情的だったのですが、さすがにこれを読んで呆れた。自己の保身ばかりを考えた組織が生み出した手当の数々。こりゃ亡国の域だわ。

ドラッカーが世界一優秀だと褒めた日本の官僚はどこへ行ったか。税金に寄生する自己目的化した組織。それが公務員。それが官僚。マズいよ。これは。こうなったら国家財政も一度破綻しちまって、公務員に反省してもらった方がいいんじゃないか。でもそうなったら今度は財政破綻手当が出たりしてね。って本当にありそうでシャレにもならん。

草野顕之編「日本の名僧(8)親鸞」吉川弘文館

★☆☆☆☆☆:学者仏教の虚しさ

いまだに現代的意義を持ち、人を引きつけて止まない魅力的な宗教者を、このような中途半端な学問的方法論で扱っていいのか。見ればこれを書いたのは大谷大学の学者の皆さんだそうです。既成仏教が力を持たない理由が分かるような気がしました。

ダメだ。こりゃ。

アサツー ディ・ケイ 岩村暢子「普通の家族がいちばん怖いー崩壊するお正月、暴走するクリスマス」新潮文庫

★★★★★★:スゴイ。必読

いやあ、スゴイ。何がスゴイって普通の家族の普通の生活が露わになっているんですが、これがスゴイ。衆愚という言葉を見に染みて感じます。あ、偉そうで済みません。実は私も人のことは言えない。ある程度この本に書かれている「普通の家庭」の父親です。大なり小なり当てはまるところがある。正直言って。

著者の記述も少なからず偉そうな言い方になっていて、途中ちょっと鼻に付くんですけど、最後まで読めばその理由はわかります。そうなるよ。正しいよ。岩村さん。

ここに語られるのは一般の日本人の人間性そのままな気がします。刹那的で、主体というものがなく、短期的な価値観に支配されている。それが悪いとは言いませんが、どうもこれほどあからさまに見せつけられると失笑を禁じ得ない。軽薄な日本人らしさが、日本的な伝統をあっという間に破壊してしまうこの皮肉。やれやれ。

「偉そうに。お前はどうなんだ」。はい。謝ります。その辺はまた考えておきます。

青木冨貴子「731 石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く」新潮文庫

★★★☆☆☆:面白いが何が主眼なのかが曖昧

それなりに厚い本ですが、退屈せずに読み終えました。

石井四郎のノート発見の興奮や、生き証人たちへのインタビューが生き生きと書かれています。逆にいえば見所はそこだけかな。

著者が何を伝えたかったのかがいまいち不明。最後になって、ようやく著者の問題意識が戦後のGHQと石井四郎たちとの闇取引にあったことが分かって、そこかよ!というツッコミが思わず頭に浮かぶ。

731部隊の活動そのものを期待していた私には、ちょっといまいちな読後でした。

2010年4月26日月曜日

草稿メモ:食事関連

おせち料理に飽きたあとのラーメンとかカレーとかの美味さ。というかおせち料理に飽きるという感覚。懐かしい。

おふくろの味というが、日常的過ぎて印象に残っていなかったり。むしろ印象に残っているのはおばあちゃんのピーマン入りカレーとか。母親のカレーは本格的で美味かった記憶はあるが、まず思い浮かぶのはばあちゃんのピーマン入りバーモンドカレーという不思議。

じつは母親の味も、伝統の味ではなく料理教室の味だった可能性もある。

小学生の頃、たまに食べるロッテリアのハンバーガーが楽しみだった。

2010年4月25日日曜日

チキンとキノコのクリームパスタ、コールスローサラダ、トマトドレッシング

キャベツをタップリ刻んでます。

これはブレンダーでクラッシュしたトマト。

こっちはクリームソースに使う小麦粉なじませ中の牛乳。ホワイトソースを作るのは大変だし、カロリーも高いでも、牛乳に小麦粉を馴染ませて使えば、ヘルシーなクリームもどきスープができるのですよ。

たっぷりのキャベツと、彩りの人参。

再び圧力鍋で鶏胸肉を茹で、ほぐします。

茹でたスープにキノコを投入。

チキンを投入。

牛乳を投入。塩コショウで調味。

ドレッシングにはぎょっとするほどの油が必要です。

シェイクして完成。別途パスタを茹で、チキンクリームソースで頂きました。美味かったです。

小豆あん、豚薄切りカツサンド、多摩六都科学館

圧力鍋であんこを作りました。やはり早い。普通に美味い。また作ろう。

それから多摩六都科学館に子供を連れて出かけました。妻抜き。お弁当はカツサンド。

豚薄切り肉に塩コショウして小麦粉をまぶし、

卵液につけてパン粉をまぶし、

揚げ焼きします。

じゅうじゅう。

引き続きじゅうじゅう。

冷めたら市販の食パンに挟んでケチャップをかけます。申し訳程度にキャベツの千切りも

到着。結構ね、楽しいんですよ。

これは雪。4月にもなって降りましたね。

そしてお弁当。やはり子供と食べる弁当は美味い。

サンマ骨まで軟らか煮、茹で鶏胸肉、トマトスープ、モヤシサラダ

さんまの煮ものです。圧力鍋で作りました。今回は中骨も食べるつもりで30分の圧力。

完成。バッチリでした。缶詰のさんまみたい。骨まで軟らか。いいですね。

これは鶏胸肉。

20分圧力をかけます。残ったスープにトマト缶を投入。トマトスープを作成。

完成した蒸し鶏は、サラダにするつもり。

モヤシのさっと茹で。

トマトスープ。

蒸し鶏のほぐしたん。モヤシと和えてドレッシングで頂きました。ヘルシーな感じでグッド。