2010年6月29日火曜日

ひろさちや「一番わかりやすい禅入門」三笠書房 知的生き方文庫

★★★★☆☆:そのとおりなんだよなあ

秋月龍珉さんの禅関連書籍に一時傾倒したんですけど、やはり厳しすぎるんですな。そもそも在家では本当の悟りには至れぬ!みたいな。禅世界の松岡修造ですわ。だったら、俺にはムリやんけ。って思うし、そうなると次は、出家したからってエライんか。となるわけです。秋月さんは好きなんですが、ハードル上げすぎたのは間違いない。

そこでひろさんの禅入門。これだよな。という気がする。一挙手一投足が禅だ。そうだよね。通勤電車でも、職場でも禅はできる。もちろん寺よりも環境は悪いけど。逆にその方が修行の価値があるんじゃないか。さかしらに野狐禅と軽蔑するなら、軽蔑するがいいですよ。葬式禅寺の世襲坊ちゃんなんか、好きなこと言わせておけばよろしい。ふん。なんちゃって。

2010年6月28日月曜日

お布施しちゃえよ

世界一の債権国、日本に味方はいない

金貸しは嫌われる。自明のこと。

そして、相当な金額を、日本は海外に貸し出している。

中国と日本が戦争したら、世界はどっちを応援するか。そりゃ、中国だ。と日下 公人氏は言う。

だって、みずほ銀行と中小企業が喧嘩したら、どっちを応援しますか。

私なら中小企業を応援する。

今の日本はみずほ銀行だ。金を貸す側だ。しかも、株主利益(アメリカの利益)を追求する、嫌われ者だ。

だったら、アメリカだとか中国だとかに貸した金を、全部チャラにしてお布施しちゃえばいいんじゃないか。

そうすれば、日本はみずほ銀行じゃなくなる。なんで、日本が金貸しである必要があるのか。

短期的には大損だ。でも、アメリカに対する義理が減る。発展途上国の憎しみが減る。しかも、一般市民だって気持ちよく納税できる。どうして公務員にお布施をする必要がある?発展途上国の人の貸し付けた金をチャラにした、その誇りだけで納税のモチベーションが上がるさ。

それは長期的には相当得してるんじゃないか。

そうなったら、どれほど日本人である自分が誇らしいか。

そんなこともできない経済大国の、なんと情けないことか。

日本は餓鬼が主導する世界か。

否定できないよね。

情けない。

冷蔵庫のない世界を想像してみよう

冷蔵庫のない世界を想像してみた。

まず、肉が余ると腐って臭い。

だから今日食べるだけの肉しか買えない。

だから食べられるだけの生き物(牛、豚、鶏、魚、貝)しか殺せない。

味噌、梅干しが有難い。しょっぱいけど。

トマト、キュウリ、スイカ、ナスが有難い。だって、毎日畑に成ってるし。しかも嬉しい。みずみずしい。

冷えてなくても水はおいしい。

冷えてる必要があるかしら。冷えてなくても、いいんじゃないか。

トマト、キュウリ、そのままでいいんじゃないか。

冷蔵庫が無くたって、暮らしていける。

ありがたいな、と感謝ができる。

そりゃ、冷蔵庫があればいいことがある。

保存ができる。保存ができれば計画が立てられる。今安いイワシを買って、干物にして冷蔵庫に入れておこう。肉も魚も手に入らないとき、冷やしたイワシの干物を食べられる。

それはそれでありがたい。

でも、冷蔵庫が機能するためには、誰かの犠牲が、喜捨が、お布施が必要だ。電力会社の人が働けばいい?でも、石油が、石炭がなければ電気は起こせない。石油、石炭は昔の生き物からできている。昔の生き物のお布施が、石炭石油になっている。

その冷たさ、そのイワシの干物は、昔生きた生き物のおかげというわけ。

でもひるがえって、私たちの快楽「冷えたトマトはおいしいな」と思う、その快楽は、昔の植物のお布施に値するのだろうか。

もちろん、自分の子供には少しでも心地よい食べ物を楽しんで欲しい。でも、それと同時に、食べ物の成り立ちを、その食べ物がどれほど有難いかを、知ってもらってもいいんじゃないか。そんなことを思うわけです。


早島鏡正「ゴータマ・ブッダ」講談社学術文庫

★★★★☆☆:いい概説書

よくまとまってます。仏教をざっと俯瞰するのによさげな本です。

養老孟司/内田樹「逆立ち日本論」新潮選書

★★★★☆☆:悪くない

ユダヤ人問題という極めてマニアックなテーマから入りつつ、最後には文明批評というスパイス入りのハイレベル放談になってます。それでも面白いのが養老パワー。大したものです。

2010年6月26日土曜日

地獄とは

「今年は1億円もらったから、来年は2億円欲しい」。

なぜ、金か。他に目標が持てないのか。金が他の人の犠牲の上に成り立っていることに気がつけば、心の平穏はない。当たり前の話だ。飢えた子供の話を聞いてどうして自分の収入が喜べようか。たとえささやかな収入であったとしても。

「もう十分です」。そう思う心に平穏があるんじゃないか。

「もう十分だから、どうか他の人が使ってください」そう思って寄付すれば、さらなる平穏が得られるんじゃないか。

餓鬼が勝ち組なのがこの日本社会。

餓鬼が勝つならそこは地獄だ。

弱いものをいじめて、食い物にして、それでも自分が苦しんでいる。もっと働け。苦しめ。だっておれはずっと苦しんできたんだから。

そんな社会は地獄じゃないか。

皆が幸せになって、皆が他の人に寄付をすればいい。そういう社会の方がいいんじゃないか。

もう人を食い物にするのはよそうじゃないか。

そんな風に思えるわけです。

まさに多財餓鬼(高額の役員報酬)

そんなに稼いでどうすんじゃ。立って半畳寝て一畳どれだけ食べても一合半。墓場まで持って行く気か。

もはや人間の顔には見えない。餓鬼じゃ。人間の欲望には限りがないとあきれるばかり。

貧困を強いられる子供がたくさんいる一方、使いきれないほどの報酬をもらってそれを正当化するオッサンどもがいる。

醜い醜いこの世界。餓鬼の闊歩する地獄がここにある。

「1億円プレーヤー」続出 武田薬品取締役は5億円超
金融界、役員報酬1億円超が次々 欧米の水準に接近

南無阿弥陀仏

宗教的高揚と短期的狂気を切り離すのは難しいのかもしれない。

でも、南無阿弥陀仏。そう口に出して言えることが、それだけで救いなんだと言われると、それ以上語るべきことなんか何もない。

ふたたび努力について

努力しちゃだめ?

そうじゃない。私なら自分の子供にこう言う。

そんなに努力しなくてもいいんだよ。そんなに無理しなくても。そのままでいいんだ。と。

2010年6月25日金曜日

養老孟司/竹村公太郎「本質を見抜く力ー 環境・食料・エネルギー 」PHP新書

★★★★★★:タイトルに偽りなし

石油、水、食料という極めて具体的な「モノ」を出発点に、日本と世界と歴史を一刀両断の下に解釈した対談。確かに乱暴かもしれない。でも、私には通俗マルクシズムよりよほどまともだと思いました。比較が無茶か。私の中ではつながっているのだけど。唯物史観と養老石油史観。

それから数値化のパワーですね。人を説得する時には、数字は非常に使える。だからこそ、説明を受ける側は慎重にならなければならないです。

なぜ官僚は少子化シミュレーションをしないのか。それは少子化シミュレーションしたら、官僚を減らさなければならないことが分かるからだ。なるほどね。とかとか。

まあ、とにかく面白い本でした。最近2500年前の人を意識することが長かったから、いい頭の体操、気分転換になりました。行ったり来たりがよろしいようで。

ひろさちや「愛の研究」新潮選書

★★★★★★:これは傑作

愛という切り口から宗教を考えた良書。よい本です。

(おそらくは)スマナサーラさんとの対談がケンカ別れしたであろうと想像させる記述があって、下世話な話ですが、面白かった。(以下下衆の勘ぐり)スマナサーラさんは自分の仏教こそ本物だと言ったのだろうし、ひろさんはこれぞ偏狭な小乗仏教と思ったのでしょうか。

スマナサーラさんは、私は嫌いではないのですが、個人的にはひろさんに軍配です。人間に対する洞察力、共感力が違う気がする。

まあ、そんなことは完全に枝葉末節でして、最後の結論近く、親鸞を引用して語るあたりは素晴らしいと思いました。

2010年6月24日木曜日

iPad見た

電車で使ってたんですよ。わりとイケメンな感じの若い男(サラリーマン風)が。座席を確保してから。まごうかたなき産経新聞を読んでました。

あ!iPadだよ。あはは。バッカじゃねーの?ってのが第一印象。隣に座っていた女の子(イケメンよりも少し年上。ワリと整った顔立ちだけど地味)も、チラッと見てニヤッとして目をそらした感じ。その表情からはバカにしているのか、それとも「やるわね」と評価しているのかは不明。

で、第二印象。でかいよ。それに重たいだろう。でかくて重い。ちょっとなあ。つーかマヌケ?あ、あっという間に電源落として眠ってるよ。何がしたかったんだアイツ。

うん。なんとなくカッコ悪い気がする。iPhone、iPodにはさりげなさと奥ゆかしさ(?)を感じる。でも、iPadはでかすぎだよ。

これはいらないなあ、と思ってしまいました。産経新聞で以上っつうのもなあ。アプリが出揃ってないんだろうな。うむむ。

2010年6月22日火曜日

プロジェクト試論(アフォリズムによる)20

プロジェクトとは降水確率20%の日に出かけるピクニックである。

普通の人ならば雨が降ったら怒ってしまう。

でも、怒ってもしょうがないじゃないか。それに気がつくのもまた人間である。

だってそれがプロジェクトなのだから。

雨すらも楽しめることができれば最高じゃないか。

ひろさちや「お父さんのための子育て講座 学校・いじめ対策編」集英社文庫

★★★★★★:気楽に子育てしようじゃないの

学校の尺度やら世間の尺度やらにとらわれず、わが子をありのままに見てみれば、これほどいとしいものはなし。

子供がいるだけで幸せ。そこに立ち戻ろうじゃありませんか。

ひろさちや「ひろさちやの幸福論 お釈迦様の肩へ」KAPPA BOOKS

★★★★★☆:通俗的仏教啓蒙書を書かせたら右に出るものはいない

面白くてためになる。ベタ褒めばかりで申し訳ありませんが、本当に大した才能だと思います。

ひろさちや「お茶の間の仏教教室」大法輪閣

★★★★☆☆:普通に面白い

南無阿弥陀仏

吉田敏浩「密約 日米地位協定と米兵犯罪」毎日新聞社

★★★★★★:見たくない現実の一つ

やりきれないですね。アメリカ人を守るための軍隊が日本に駐留し、日本を食い物にしている。吉田茂の固執したスキームがこのような結果を産んだ。まさに屈辱の属国スキーム。「回想十年」を読むとアメリカから譲歩を引き出したかのように見えるのだけど実情は逆。しっかりアメリカは取るものを取って行ったということでしょう。

日本の高級官僚も、日本人ではなくアメリカ人を守っているようです。保身のあまりの売国か。情けない。

しかし中曽根康広が日米地位協定を批判していたとはね。政治家っつうのは本当に信用ならん(中曽根、吉田茂はマシな方だとは思うけど)。

抑止力としての自衛隊を増強してアメリカ軍を追い出すべきなのかしらん。軍拡など仏教傾倒者(私)としてはあり得べからざる意見かもしれませんが、どうもそのように思えてしようがない。

中村元訳「ブッダ 悪魔との対話 サンユッタ・ニカーヤII」岩波文庫

★★★★☆☆:まあまあ

興味深いのですが、なかなか世界に入り込めないです。有名な文言や、警句を探しながら読んでしまう。

まあまあってとこで。

ひろさちや「仏教 はじめの一歩」春秋社

★★★★★☆:まあ金太郎飴なわけですけど

やめられない止まらないひろさちや。

ひろさちや「ほとけさまの物差し」すずき出版

★★★★★★:いい

これもまたいい話てんこ盛り。