昨夜NHKの番組で宮崎駿インタビューを見ました。
宮崎監督がイメージボードだか絵コンテを書きながら「子供たちにこの映画を通して生きていてもいいんだ、ということを伝えたいんだ」(正確ではない)とブツブツ言っていたシーンが凄みがありました。
言葉にしてしまうとありきたりですが、彼のつぶやきには彼の人生や、トラウマがしっかりと刻み込まれていました。それがこの言葉にただならぬ重さを与えていた気がします。
他には「僕は映画の奴隷だよ」という言葉も印象に残りました。
仕事や会社の奴隷なら普通にいますが、そうではありません。映画が「もっとできる。もっと凄いものが作れる」と彼を駆り立てるのでしょう。
夏目漱石の夢十夜だったか、木から仏像を作るのではない。仏が木に埋まっているのを掘り出すんだ、という話があったかと思います。
その人が頭で作るのではなく、その人にしか見えない何かがあって、その何かが人を動かすのです。芸術には芸術家を超えた何かがあるということなのでしょう。
しかし、宮崎監督の話は面白いですね。ポニョを見るのが楽しみです。
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