2009年11月27日金曜日

マキャベリ「君主論」(岩波文庫)再読

何年か前に読んだものの、いまいちピンとこなかったこの本。「ローマ人の物語」の合間に再読してみました。

カエサルやアウグストゥスなど、ローマの名だたる偉人や、民衆、有力者(元老院)との葛藤が理解できるか、と思ったのですが、期待外れでした。

昔読んだ時の感想は、何が君主だ。どうせ俺はしがないサラリーマンだ。というルサンチマンもありつつ、民衆のセコさや近視眼的な価値観や軍事力の有効な使い方を聞かされても何だ。耳新しくもない。これが名著かい。くらいのものでしたが、今回も印象はほとんど変わらず。私に読み解く力がないのか、あるいはマキャベリとは時代が違い過ぎて理解が進まないのか。

次回は塩野七生さんのマキャベリ語録を読んでみようと思います。

2009年11月25日水曜日

ユニクロヒートテック雑感

まあまあですね。こりゃスゲー。イイ!ってほどではない。もうこれなしでスーツは着たくないと思う。でもモモヒキでもいいや。持ってないけど。

評価がそこそこなのは、当方がデスクワークだからという理由もあると思います。外回りだったらまた違ったと思う。

しかし、ヒートテックの功績は、何よりヒートテックはいてるのがバレても、モモヒキより断然恥ずかしくないところにあると思うな。

オレ寒いからモモヒキはいてんだよね。うわ。昭和のオヤジって感じ。カッコ悪。後で変なあだ名付けられてそう。ナミヘイとか。

オレヒートテック着てんだよね。えー。そうなんですか。私もなんですよ。あったかいですよね。普通に会話が進みそう。

というわけで、ヒートテックはいいですよ。

二十代の頃は、モモヒキなんか履くもんか、と思ってたんですけどね。もうダメだね。昔は冷えすなわち体調不良とはならなかった。でも今は冷えは万病の元という婆くさい教えが身に染みます。嗚呼。

冷えに弱いといえば「ローマ人の物語」を読みながら病弱だったという初代皇帝のアウグストゥスに思いを馳せたり。一病息災か。また爺くさい標語が出ました。年を取るというのも面白いものです。

久しぶりに本屋行った

平積みや立て掛け本(正式には何というのか目立つように棚に立てかけてある本)のラインナップが変わってました。新書コーナーで目についたのは貧困を扱ったもの。そのうちの一冊を軽く立ち読みしましたが、訴える力の強い良書だったような気がします。

2000年前後の、ポストバブルの価値観が変わってきているのか。だとすれば良い兆候です。自民も民主もお互いの揚げ足取りばかりでは、日本はまずいことになります。団塊世代が築いた高度成長期以来の価値観やシステムを、抜本的に見直さないとダメなんじゃないかな。言葉にするとなんだか無責任だな。できるはずがないと心のどこかで思っているからか。

誰が見直すかと言ったら、団塊ジュニアしかいないはず、と思いたい。しかし、この世代、勝ち組、負け組が最初にハッキリした世代じゃないか、と思います。また、おそらくは、ニート、引きこもりが多数出た、最初の世代じゃないか、と。そして堀江もまたこの世代に属します。母数が大きいから、何を見ても目立つということはあるかもしれませんが。

そんな世代で成功した人や、何とか中流クラスの生活に滑り込んだ人がどういう風に考えるか。どうも単純な勝ち負け思想に陥る気がするな。堀江しかり。仕事できるヤツの勝ちだ。以上。俺は大丈夫だった。努力もした。大変だった。人生自己責任だろ。うーん。まずいな。社会がダメになってきているのに、仕組みが成り立たなくなって来ているのに、自己責任論はマズいと思うな。団塊ジュニアからの人材輩出は難しいか。いやいや。デキル君ではなく、むしろ傍流からの出現を期待したい。

団塊ジュニアは政治を信用しないところがありますね。まわりは頼りにならない。自分で何とかしなければ。真面目で追い込まれやすい。自殺率も高いのではないかしらん。あ、これはむしろ日本人の国民性か。とにかく、若手が頑張っていかないと、真剣にマズいと思います。人材がいない?流行るのは選挙狙いの衆愚政治か。なんか民主党政権どんぴしゃな感じがしてイヤだな。むむむ。例によって取り留めがありませんが、以上、本屋さんで考えたこと。

2009年11月24日火曜日

日本経済の停滞について

asahi.comやらネットの情報やらを見ると、日本の経済が停滞しているという印象を受けます。具体的には、日本への投資が減り、株価が下がっている。同じようなものですが、高級消費財のターゲットも日本市場よりも中国にシフトしている。

鳩山不況だ、などと言われたりしますが、まあ当然の帰結だろうな、と思います。郵政民営化の揺り戻し然り、鳩山の反アメリカ流資本主義発言然り。外資マネーが流出すろのは当然。竹中改革が外資系投資ファンドに有利だった、そのために日本市場に入ってきていた金が、流れが変わって流出するのは必定。その流れで言えば、感情的には結構なことじゃないか、とすら思います。出でよ。ハゲタカども。

まあそうはいっても家計や中小企業の資金の回転は大事なわけで、経済がちゃんと回らなければどんな立派な理念も絵に書いた餅。株価の低迷やらハゲタカファンドの流出がリアル経済に大きな影響を与えないようにしなければならない。じゃあどうすればいいか。

やはり内需拡大。ばらまきではなく、安心して金を使えるように、社会の仕組みを整備すべきではないか、と。一つはセイフティネット。将来が不安だ。だから金を貯めないと。そうじゃなくて、子供や自分のために安心して消費や投資ができるような環境作りです。箱物ではない。システムと個が共存共栄できるような、そんなシステム作りが必要ではないかと。

大卒の就職率が低いことも、もっと問題視されるべきじゃないか。フリーター予備軍でしょう。これから一年おきに彼らの労働市場価値は下がって行きます。もう待ったなしですよ。五年後に大きな問題になるのは自明。なんで政府は手を打たないか。いっそのこと彼らを臨時公務員として雇って、職業訓練してしまえ。団塊世代のボランティアが彼らを鍛えれば、金もそんなにかからない。あるいはワークシェアリングを真剣に検討しなければダメじゃないか。

例によって取り留めがなくなってしまいましたが、結論として、自民党政権の揺り戻しとしての民主党連立政権の進む先は、今の強欲資本主義パラダイム上は、未曾ユウの不景気社会に違いない。センセーショナルなキャッチフレーズは大嫌いですが、今の日本社会を見る限り、不景気の兆候が現れているのは間違いありません。竹中改革が捻じ曲げてしまったものの根は案外深いのではないか。堀江のようなやつが時代の寵児たり得た。その意味はもう少し考えてみる必要があるのではないか。すなわち既得権益層に対するルサンチマン。あるいは世代間搾取構造など。マネーゲームによる成り上がりを是とした社会とは、何だったのか。

このまま民主党政権が自民党の遺産に拘泥し、不景気を自民党のせいにして済ませていれば、日本の行き着く先はとんでもないことになるんじゃないかと思います。しかし、小泉のキャッチフレーズ独裁政権の後に、民主的な(選挙対策)衆愚政治が待っていた、ということもまた、必然なのかもしれません。そのようなことにならないよう、政治家の皆さんは頑張って頂きたい。自民党の残した負の遺産を見くびってはならない。

2009年11月23日月曜日

天空の城ラピュタ見た

懐かしいの何のって。中学生の時、一人で映画館で見ました。感動しましたね。田舎だったからか、昔は入れ替えなどという世知辛い制度もなく、一回の入場で二度見ました。そして更にもう一度。今度は日を改めて。五回は見たんじゃないかな。

若い頃は、この映画我が人生のベストスリーに入るであろうことをなんぴとも疑ってはならぬ!くらいに思っていて、さすがに大人になってからは、まあ中学生の自分が感動したというのは、やはり子供向けのコンテンツだったからという理由もあったのではないかと、そのように思っていたのですが、違ったね。今の私も感動した。

やはり宮崎さんは天才ですね。途中の作り込みも、ラストへ雪崩れ込む展開もすごい。

Wikipediaを見ると、興行的には余り成功しなかった模様。記憶をさかのぼってみたら、確かこの映画、文部省(当時)選定だとか推薦だとか、お国の折り紙が付いていたような。中学生の自分も、ケッ。何が文部省だと思った。まだアニメが市民権を得ていないあの時代、逆効果だったねではないかしらん。退屈な教育的アニメかと思ったもの。全て記憶違いだったらスマん。

自然破壊や公害に警鐘を鳴らすという分かりやすいキャッチーなテーマを持ったナウシカよりも、ヒットしなかったのはさもありなん、といったところでしょうか。

まあとにかく、懐かしい、いい映画でした。

夕食)肉そぼろ、春雨入りポトフ

昼、漬け用のサンマと一緒に買ってきた豚肩ロースかたまり肉600gを、塩コショウに漬けておきました。12時頃の話。

三時間後。ニンジンとタマネギとローリエと共に弱火で煮ます。

すぐにキャベツを投入。鍋に入りきらなかったのでこの後おのおのを半分くらいに切りました。白菜も入れちまえと思っていたのですが野菜があふれそうな模様を見て断念。

ひたすら弱火で煮ます。

合間に賞味期限が一日切れていた豚挽き肉で、肉そぼろを作りました。ふりかけ用です。

ポトフ完成。肉も菜箸で突けばホロリと割れるほど。野菜もトロトロな感じ。肩ロース肉は煮込むに限るね。仕上げに春雨を投入。美味かった。

昼)またしてもサンマ漬け

またしてもサンマ漬けを作ります。今度は生サンマを仕入れて。一匹80円未満だもんな。安いよ。サンマ刺身が398だとして、自分で作れば310円の儲けだよ。(その計算正しいのか?)

うん。つぶらな瞳がいい感じ。

トオッとばかりに三枚におろしてしょうゆとみりんとジップロックへ。久しぶりにさばいたら下手になってました。前からそんなに上手じゃなかったけど。また練習しなきゃな。

空気を抜いて冷蔵庫に。30分ほど寝かせます。

はい。完成。これを熱々のご飯にぶっ掛けてワサビを乗せて食べました。美味いんだな。これが。

夜)ポテサラ、チキンカツ、ほうれん草オリーブオイル炒め、サンマ漬け

ポテサラです。

イモを茹でます。この大きさからいって30分以上掛かる

別鍋でゆで卵。

同じくニンジン少々。

これはですね。サンマの漬けです。スーパーで買ったサンマの刺身をしょうゆとみりん少々に漬けます。青魚の臭みが取れて美味いんだな。これが。

私がサンマで他の家族はチキンカツです。青魚の美味さを知らんとは悲しいやつらだ。

ささみチキンカツ。観音開きにして塩コショウします。その後に薄力粉をまぶせておきます。

エイヤでポテサラ完成。隠し味にオリーブオイル。つーか消費しないと悪くなるので。家族にバレない範囲で。

残りの材料一式。

ささみを溶き卵に投入してパン粉をまぶし、薄く引いた油で揚げ焼きします。

薄いからね。火の通りも早いですよ。簡単。

それからほうれん草のオリーブオイル炒め。かるーく茹でた(ホントに軽く)ほうれん草を水にさらし、しっかり水分を絞ります。

フライパンにオリーブオイルを暖め(100度未満かな?)、にんにくを投入。ほうれん草とオリーブ油を絡めます。

完成。どれも美味かった。

朝食)パン、夕食)カレー、牡蠣のオリーブオイル漬け、千切りキャベツ

夜間二次発酵パンです。水、バター不使用。牛乳のみで練り上げました。

いい感じで一次発酵が完了

と思ったら二次発酵足りねー。でも時間がないから焼くしか。あちゃー。

あああああ。ってな感じで完成。

味は悪くなく、無事家族で完食しましたが、硬めな感じで食感はイマイチでした。待て次回。

夜はカレーです。気合を入れて作ってみました。時刻は午後二時半。大量の野菜+野菜ジュースを投入。以下内訳。

  • タマネギ中×2
  • ニンジン大×2
  • キャベツ4枚
  • カゴメ野菜一日これ一本(280gPET)

それから塩コショウを擦り込んだ豚肩ロースブロック300gを投入。このままずっと煮ます。

時々カレーの様子を見ながら5時。牡蠣のオリーブオイル漬けに取り掛かります。季節モノの小賢しいオシャレ系贅沢料理です。

牡蠣を軽く洗って水分をしっかり飛ばます(これポイント)。私は冷蔵庫で2時間、ザルに乗せて干しました。

暖めたフライパンで水分が飛ぶまで煎り付けます。途中でにんにくスライスを投入。

ちょっと冷ましてから鷹の爪と一緒にビンに入れて、EVオリーブオイルをひたひたに入れます。これで完成。

夕方。カレーが出来てきました。かたまり肉がホロホロに煮崩れた様子。野菜もトロトロに。野菜は食感重視でブレンダーで粉砕。

普通の甘口カレールーを投入(子供が大きくなったら辛口にするんだ!)。野菜のコクがすごい。店で食べるようなカレーが出来ました。みな3回はおかわりしてた。美味かった。

箸安めの千切りキャベツ。

これは役得。料理中に白ワインと牡蠣で一杯。肥え警報発令。

以上。