2010年4月28日水曜日

C.S.フォード、F.A.ビーチ共著 小原秀雄訳「人間と動物の性行動」新思潮社

★★★★☆☆:面白いけどおなかいっぱい

タイトル通りの内容てんこ盛り。面白いのでニヤニヤしながら読んだのですが、途中でもうおなかいっぱい。このエネルギーは肉食人種ならではと感心しきり。

有福孝岳「正法眼蔵の心」日本放送出版協会

☆☆☆☆☆☆:これも駄目だ

難解。解説になってない。キーワードをベースに好き勝手に書いてる。正法眼蔵が晦渋なのである程度は仕方がないとは言え、これではどうも。

いただけないのは、親切心も、読者に理解して欲しいという気持ちも、熱意も伝わらないこと。一般向けにこんな本を書いてはいけない。

足を組んで食べる人

最近気になってます。足を組み、さらに肘を付きながら食べる人の多いこと。特に男。40がらみのおじさんですら、そんな風に食べてるのを見かけます。

良識ぶる気もありませんし、美的でないと眉をしかめるわけでもありません。むしろ私は見た目とか礼儀作法をうるさくいう人間を好まない。

じゃあ何で人の食べる様をことさらあげつらうか。

それは明らかに違和感があるからです。いい大人が、人前で食事するのに足を組んで食べてる。しかも少なからぬ大人がそうしてる。あれれ?という気がする。昔からそうだったっけ。しかも、お世辞にもカッコイイとは思えない。

お作法に則らなくても、アンニュイにでも、カッコよく食べることは可能でしょうに。

どうみてもアレは「ついで」のスタイルです。試しに左手にハンバーガーを持った彼らの右手に携帯を持たせてごらんなさい。実にしっくりくるではありませんか。彼らは自分の考えにとらわれたり、携帯にとらわれながら、ついでに食事しているわけです。あれじゃあ消化に悪いね。

吉行淳之介がどこかで食事という行為の、性行為とも比べられる生々しさを語っていました。むき出しの生の活動です。別の生命を、咀嚼し、嚥下するという行為。それが食事。これを上の空で済ませるというのは、どうももったいないように思えてなりません。

そりゃあマックとか松屋の牛丼とかサプリメントに、そんな生々しさはありませんがね。でも、それはパッケージ化され、イメージ商品となったからであって、マックや牛丼屋の影で多数の牛が殺されているのに違いはない。そうでなくとも、自らの身体に栄養を与える行為です。真剣に行われたっていいじゃありませんか。

食育が大事だというけれども、大人があれじゃあ駄目ですわな。

食事というのは生きるという不思議を味わうことのできるまたとない機会だと思えば、毎度毎度の食事も退屈はしません。日々是れ修行なり。

2010年4月27日火曜日

ジョン・トーランド著 毎日新聞社訳「大日本帝国興亡史 全5巻」ハヤカワ文庫

★★★★★★:客観的中立的に書かれた第二次世界大戦史。必読。こんな優れた本がなぜ絶版?

全巻読了。東京大空襲、硫黄島、広島、長崎は涙を禁じ得ませんでした。

若林亜紀「独身手当 給与明細でわかるトンデモ公務員の実態」東洋経済新報社

★★★★★☆:どう読むか。読んでどうするか問われる

表題の通り、不景気の世の中、安定した職業である公務員への庶民のルサンチマンに働きかけた本。

私は基本的に公務員叩きには同情的だったのですが、さすがにこれを読んで呆れた。自己の保身ばかりを考えた組織が生み出した手当の数々。こりゃ亡国の域だわ。

ドラッカーが世界一優秀だと褒めた日本の官僚はどこへ行ったか。税金に寄生する自己目的化した組織。それが公務員。それが官僚。マズいよ。これは。こうなったら国家財政も一度破綻しちまって、公務員に反省してもらった方がいいんじゃないか。でもそうなったら今度は財政破綻手当が出たりしてね。って本当にありそうでシャレにもならん。

草野顕之編「日本の名僧(8)親鸞」吉川弘文館

★☆☆☆☆☆:学者仏教の虚しさ

いまだに現代的意義を持ち、人を引きつけて止まない魅力的な宗教者を、このような中途半端な学問的方法論で扱っていいのか。見ればこれを書いたのは大谷大学の学者の皆さんだそうです。既成仏教が力を持たない理由が分かるような気がしました。

ダメだ。こりゃ。

アサツー ディ・ケイ 岩村暢子「普通の家族がいちばん怖いー崩壊するお正月、暴走するクリスマス」新潮文庫

★★★★★★:スゴイ。必読

いやあ、スゴイ。何がスゴイって普通の家族の普通の生活が露わになっているんですが、これがスゴイ。衆愚という言葉を見に染みて感じます。あ、偉そうで済みません。実は私も人のことは言えない。ある程度この本に書かれている「普通の家庭」の父親です。大なり小なり当てはまるところがある。正直言って。

著者の記述も少なからず偉そうな言い方になっていて、途中ちょっと鼻に付くんですけど、最後まで読めばその理由はわかります。そうなるよ。正しいよ。岩村さん。

ここに語られるのは一般の日本人の人間性そのままな気がします。刹那的で、主体というものがなく、短期的な価値観に支配されている。それが悪いとは言いませんが、どうもこれほどあからさまに見せつけられると失笑を禁じ得ない。軽薄な日本人らしさが、日本的な伝統をあっという間に破壊してしまうこの皮肉。やれやれ。

「偉そうに。お前はどうなんだ」。はい。謝ります。その辺はまた考えておきます。

青木冨貴子「731 石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く」新潮文庫

★★★☆☆☆:面白いが何が主眼なのかが曖昧

それなりに厚い本ですが、退屈せずに読み終えました。

石井四郎のノート発見の興奮や、生き証人たちへのインタビューが生き生きと書かれています。逆にいえば見所はそこだけかな。

著者が何を伝えたかったのかがいまいち不明。最後になって、ようやく著者の問題意識が戦後のGHQと石井四郎たちとの闇取引にあったことが分かって、そこかよ!というツッコミが思わず頭に浮かぶ。

731部隊の活動そのものを期待していた私には、ちょっといまいちな読後でした。

2010年4月26日月曜日

草稿メモ:食事関連

おせち料理に飽きたあとのラーメンとかカレーとかの美味さ。というかおせち料理に飽きるという感覚。懐かしい。

おふくろの味というが、日常的過ぎて印象に残っていなかったり。むしろ印象に残っているのはおばあちゃんのピーマン入りカレーとか。母親のカレーは本格的で美味かった記憶はあるが、まず思い浮かぶのはばあちゃんのピーマン入りバーモンドカレーという不思議。

じつは母親の味も、伝統の味ではなく料理教室の味だった可能性もある。

小学生の頃、たまに食べるロッテリアのハンバーガーが楽しみだった。

2010年4月25日日曜日

チキンとキノコのクリームパスタ、コールスローサラダ、トマトドレッシング

キャベツをタップリ刻んでます。

これはブレンダーでクラッシュしたトマト。

こっちはクリームソースに使う小麦粉なじませ中の牛乳。ホワイトソースを作るのは大変だし、カロリーも高いでも、牛乳に小麦粉を馴染ませて使えば、ヘルシーなクリームもどきスープができるのですよ。

たっぷりのキャベツと、彩りの人参。

再び圧力鍋で鶏胸肉を茹で、ほぐします。

茹でたスープにキノコを投入。

チキンを投入。

牛乳を投入。塩コショウで調味。

ドレッシングにはぎょっとするほどの油が必要です。

シェイクして完成。別途パスタを茹で、チキンクリームソースで頂きました。美味かったです。

小豆あん、豚薄切りカツサンド、多摩六都科学館

圧力鍋であんこを作りました。やはり早い。普通に美味い。また作ろう。

それから多摩六都科学館に子供を連れて出かけました。妻抜き。お弁当はカツサンド。

豚薄切り肉に塩コショウして小麦粉をまぶし、

卵液につけてパン粉をまぶし、

揚げ焼きします。

じゅうじゅう。

引き続きじゅうじゅう。

冷めたら市販の食パンに挟んでケチャップをかけます。申し訳程度にキャベツの千切りも

到着。結構ね、楽しいんですよ。

これは雪。4月にもなって降りましたね。

そしてお弁当。やはり子供と食べる弁当は美味い。

サンマ骨まで軟らか煮、茹で鶏胸肉、トマトスープ、モヤシサラダ

さんまの煮ものです。圧力鍋で作りました。今回は中骨も食べるつもりで30分の圧力。

完成。バッチリでした。缶詰のさんまみたい。骨まで軟らか。いいですね。

これは鶏胸肉。

20分圧力をかけます。残ったスープにトマト缶を投入。トマトスープを作成。

完成した蒸し鶏は、サラダにするつもり。

モヤシのさっと茹で。

トマトスープ。

蒸し鶏のほぐしたん。モヤシと和えてドレッシングで頂きました。ヘルシーな感じでグッド。