2009年12月26日土曜日

わが家のクリスマス

別にどってことはない、普通のクリスマスです。

幸福な家庭はどこも似ているが、不幸な家庭はそれぞれが違うと言ったのはトルストイです。幸いなことにわが家はまずまず幸福なほう。というわけで何の変哲もないクリスマス。今回は奥さんが頑張りました。あるいは効率よくご馳走を作ってくれました。

バジルペーストのジェノベーゼ(?)パスタとサラダ。

そしてメインディッシュの鳥足オーブン焼き。

仕上げはケーキ。

ピンクのアラザンの着色料が周囲に染みて、そこだけ微妙でした。でもコージー・コーナー並みに美味かったです。これはかなりの褒め言葉。

2009年12月25日金曜日

短期的には

短期的にはアメリカ流資本主義に流れた方がよい。株価も上がるだろうし、景気も上ブレするだろう。

でも長期的にはどうか。貧困に苦しむ人はそのまま。将来の不安もそのまま。希望が持てないのもそのまま。それでいいのか。もう少し変わった方が良くはないか。いっそベーシックインカム。それほどマズい状況に来てはいないか。反抗する気力すら、奪われていないか。閉塞感。その一言で片付けられて良いものだろうか。外資の手先が都合の良いことを言っているとして、そのまま受け入れる必要はないのだ。

豊洲、ウィンナーシュニッツェル、スープ

豊洲ララポート行きました。写真は水上バイクで豊洲の海を滑走するサンタ。次女はサンタだサンタだと大興奮。長女はあれニセモノでしょ?と疑心暗鬼。小学生になるといろいろ考えるらしい。

ララポート豊洲は楽しかったですね。子連れ団塊Jrがターゲットに入っている店舗群。東急ハンズもユニクロもフードコートも楽しい。何かと楽しい。西武LIVINとは格が違うぜ。何か悔しいな。頑張れ西武。頑張れ練馬。脱・ベッドタウン。でも路地野菜が美味いからよしとしよう。冬のブロッコリーの美味さは至高。近所の100円野菜自販機は最高。


ウィンナーシュニッツェルです。講師もとい子牛のカツレツ。My favorite things。ジョン・コルトレーンあるいはジュリー・アンドリュース。ナツカシー。

どうやら肉を叩くようです。肉はオーストラリア牛肉。ステーキ用3枚1,000円也。麺棒でガンガン叩きました。

ペッタンコ。×3

肉の処理に入る前にスープを作成。ニンジンじゃがいもを水に投入して茹でます。

それから伸した肉を袋に入れ、塩コショウ小麦粉を入れてガサガサと振ります。

満遍なく小麦粉がまぶされていい感じ。

ブレンダーでクラッシュ!!。スープのもとと塩で調味!!

乾燥ハーブを入れたパン粉をまぶして

薄く引いた油で揚げ焼きします。


じゅうじゅう。

完成。美味いよ。

吉田茂「回想十年」中公文庫(1/4)

★★★★★☆:昭和~平成の自民党がよく分かる

非常に面白いです。敗戦後日本の復興を見届けた人ですからね。読むにつけなるほどねえと感心しきり。そういえば麻生さんって吉田茂の孫だっけな。やれやれ。

この本に出ている言葉ですが、日本の敗戦後の態度を表すのに、潔い負けっぷりという言葉はよく当てはまります。日本民主化というアメリカ進駐軍の意向を汲み取り、良策は従う、日本の実情にそぐわぬものには反対、あるいは代替え案を出す。いずれにせよ、決まったことには前向きに実行する。知日派のマッカーサー元帥のもとで、吉田茂を筆頭として、当時の政治家がどのように復興に取り組んだかが分かって非常に興味深いものがありました。

この時代、明らかにアメリカと日本の間に、言わば親分子分の関係が見て取れます。ソ連に対向するという背景もあったのでしょう。アメリカも単なる占領する対象ではなく、今後の東アジアにおける反共、反ソの拠点として戦略的に日本を捉えていたようです。

次第に日本の主権のもとに政局が運営されるようになりますが、そこに明らかに権威として君臨しているのがGHQ。誰が首相になるのか。そこにすらアメリカの意向が反映される時代でした。敗戦後まもないということもあって、当然だろうなとは思いますが、ちょっと待て。おいおい。今は大丈夫だろうな。民主党鳩山は間違いなさそうだが、自民党の首相ってまさかアメリカが決めてないよな。少なくとも橋龍はアメリカから嫌われていたらしいからいいとして、コイズミさん怪しいよなあ。まあ国民からの圧倒的な支持はあったわけだけど、今となってはそれも怪しかったりして。おっと。脱線。

やはりあの時代の背景に見えるのはソ連とアメリカの影。そして戦後日本を立て直そうという政治家たちの強い意志ですかね。必要とあればマッカーサー元帥への直言も辞さない吉田茂の行動力。良かれと思えばアメリカに対して「assertive(でしゃばり)な態度は反感を買うからよしたほうがよい」とすら指摘する。当たり前っちゃあ当たり前なんですが、今の時代、それだけの気概と迫力のある政治家がいますか。

しかし、ちょっと前にすっぱ抜かれた、アメリカ強欲資本主義を批判した鳩山論文で、アメリカからは逆にその論文に対する批判があったような記憶があります。日米関係を大事に思うなら、そんなことは言わないほうがいいよ。そんな牽制するような報道がなされたような記憶も。アメリカもまた、余裕を失っているのかもしれません。あるいはアメリカ強欲資本主義の原理主義勢力が強いのか。

取り留めがなくなってきたのでここで一旦終了。

2009年12月23日水曜日

野菜がとろとろになるまで煮込んだカレー

煮込みカレーです。時間は掛かりますが、あまり手は掛かりません。ほっとけばよろしい。

写真は基本となる材料です。豚ブロック、塩大さじ1砂糖小さじ1香辛料カレー粉を混ぜたもの、キャベツ、ニンジン、タマネギ、にんにく二かけ。あと弱った白菜が冷蔵庫に転がっていたので入れています。刻んだ野菜なら何でも問題ないと思う。

豚肉に塩と香辛料を擦り付け、野菜を適当に荒く切って鍋に入れます。

水を入れてキャベツを刻んで入れます。

ローリエを入れて2時間弱火で煮込みます。

二時間後。ニンジンも肉もホロホロに近い状態。

ニンジンと豚を引き上げて

野菜をブレンダーで砕きます。多分砕かなくてもいいけど、砕いたほうが食感が良いと思われます。

はっきり言ってこのままでも美味い。後は市販のカレールーで調味。ルーは少なめです。入れすぎると味が濃すぎる。

完成。美味いんだな。これが。

2009年12月20日日曜日

C・G・ユング「ユング自伝ー思い出・夢・思想」ヤッフェ編 河合隼雄・藤縄昭・出井淑子訳

★★★★☆☆:フロイト・ユングでピンと来る人は必読?

私の中ではユングさんはアニマ・アニムスだの元型だの、魅力的ではあるものの多分に神秘主義的で非科学的な概念を精神医学に持ち込んだ人で、フロイトさんはエロスとかタナトスとか、人間の欲望を使って精神病を説明しようとした人。いずれの理論も科学的に証明はできないのでどっちもどっちではあるのですが、どちらかと言えばフロイトさんが科学的でユングさんが非科学的という印象でした。

しかしこの自伝をみると、そういった見方は決して的を外してはいないのですが、でも完全に正しいというわけでもない、ということに気がつきます。

まず、フロイトさんは何でもかんでもエロスとタナトスでもって解釈しようとしていて、ユングからみれば明らかにムリがあるのにあくまで自説に固執していたこと。エロスとタナトスの二元論に限界を感じたユングは、客観的態度を保持しながら、無意識の構造を理解するために神話や中世の神秘主義、そして未開文明に近づいて行ったこと。何だ。ユングさん、構造主義の走りじゃないか。と言えば恣意的な評価に過ぎるか。いずれにせよ、ユングさんは神秘主義ありきで精神を理解しようとしたわけではない。彼の生きた時代からすれば非常にまっとうな方法で、精神に近づこうとしたことかも分かりました。

目からウロコ。

そして考えたこと。なぜに彼が神秘主義に近づかざるを得なかったのか。それはやはりあの時代、発展する科学とキリスト教への信仰との折り合いをつけるためには、ユングはそちら方面に進むしかなかったのではないか、と思われました。

どうやら時代的にはキリスト教信仰にとってはかなりの危機的状況といっても過言ではない様子。フロイトは出たし、ニーチェも同時代人。自伝では触れられていないものの、マルクスもこの時代のはず。科学は発展してるし、第一次世界大戦の気配もあるという、キリスト教にとってはどうもしんどい時代です。そんな空気の中で、牧師だか神父だったユングの父は信仰に疑念を持ち、そのことによって自ら苦しめられることに。でもユングは神と魂について真摯に思考を深めていきます。

そして彼自身は、キリスト教徒であり続けることはできましたが、自ら「中世だったら私の思想は異端だっただろう」と述べるほどの独自の神秘的な考えを持つに到ってます。つまり、フロイト、ニーチェ、そして科学的唯物論とキリスト教信仰の折り合いを彼なりにつけたのがユングの神秘思想だったではないか、と。

しかし、現代日本に生きる私からすればニーチェの思想のほうがよほど身近に見える。ユングの神秘思想は少しオカシイと思える。この辺りにキリスト教の苦しさが見える気がします。だいぶ端折りましたがね。はは。また余裕がある時にでも書こうかと思います。

非常に興味深いエピソードがあったのでご紹介。滑稽で神聖でそれでいで困惑させるというか、とにかく面白い。かなり記憶に自信はありませんが、まあいいでしょう。

ある日、ユング少年は外で雄大な空と自然の崇高さに打たれておりました。そしてこれほど美しい世界を創造された神の偉大さを想像しました。ユング少年の想像では神様は椅子に座り、天空にそびえておられました。突如、ユング少年は、神の尻の穴について思い至ろうとする自分に気がつき、愕然とし、罪の意識を覚えます。そして神の尻の穴を想像しようとする自分と戦いながら、彼は幾日も悩み苦しみます。そしてある日彼は悟ります。私に神の尻の穴を想像させようとするのもまた、底知れない神のご意志に違いないと。そして彼は心安く想像を飛翔させます。すなわち神の尻から出た排泄物が、教会を破壊する様を。

ホントですってぱ。嘘だと思ったらユング自伝の第一巻を読んで下さい。そういえば、似たような逸話をミラン・クンデラの小説で読んだ気がするなあ。

キリスト教徒であるというのは、つくづく大変なことですねえ。

カリオストロの城のパスタ

カリオストロの城のパスタというパスタがあるそうです。念のため映画のタイトルは「ルパン三世 カリオストロの城」。まあ言わずもがなですよね。

この映画は幾度か見てますが、まあまあ好きな部類です。ラピュタのほうが好きだけどね。パスタに関係するシーンでは、ルパンが大怪我をした後、回復するためにガツガツと食べるシーンを思い出すのですが、どうやらそこに出てくる料理ではない。画像を見るとああそんなシーンもあったっけ。くらいの地味なシーンです。それでも印象に残ってる人が多いんですね。さすが宮崎駿と言うべきか。

パスタの話に行く前に本日の日記。冬休みの帰省中、ジジババに買ってもらうプレゼントの下見に、子供を連れてサンシャインシティ池袋のトイザラスに行きました。東池袋に到着してまずは腹ごしらえ。混雑を避けてサンシャインからは微妙に外れた場所にあるジョナサンへ。お子様ランチ(次女)とハンバーグ(長女)とパスタ(私)を注文。お子様ランチはかなりイマイチ。ほとんど残してた。私も最初は残しちゃだめ。全部食べなさい、と言ってたんですが、味見してあきらめた。こりゃダメだ。次女がかわいそうなくらい。お子様ランチが不味いってのは失礼だよな。ちゃんと作れよ。主要なターゲットだろうが。まあ、子供はドリンクバーだけで嬉しそうだけどね。それがまた不憫だったり。長女のハンバーグはまあまあ。喜んで食べてました。私のパスタもまあまあ。でもオレが作った方が美味い。とはいえ食べ物に文句を言うくらいなら食べなければいいといったのはジュリアス・シーザー。食べ物にブツブツ言うのは確かに英雄的行為とはいえぬ。まあはなっから英雄じゃないんだけどさ。

入ったときに気がついていたんですが、若い女性が多いんですな。この店。でも、なんと言うかそのわりに華々しい雰囲気がない。決して服装のセンスが悪いわけでも、体型が崩れているわけでもない。でも落ち着いた雰囲気とはまた違う。具体的に言えば二人組みの若い女性がマンガを山と積んで読みふけったりDSしたり。これっていわゆる腐女子とか喪女とかって存在か。ほほお。とか興味を持ちながらもジロジロ見るわけにも行かず、家に帰って妻に話したら、それってひょっとしてと思い当たる様子。Googleで検索。ああ。やっぱり。その辺りはオタク系女子の聖地らしいよ。とのこと。そうか。そうだったのか。ふーん。へー。

というわけでオレの「カリオストロの城」パスタ。いろいろWebで眺めるかぎり、以下の3ステップで成り立っている模様。

1.肉団子を作る

2.トマトソースを作る

3.パスタと1と2を混ぜる。

うん。簡単ジャマイカ。やってみよう。肉団子もトマトソースもテキトーに作れるしな。

タマネギ大好き。

にんにくとタマネギをホールトマト缶の中身と煮ます。オリーブオイルがなかったのがかなり残念。菜種油で代用。

こっちは肉団子です。タマネギの炒めたん、塩、ナツメグ、パン粉、卵を投入。

牛豚合いびき肉を投入してしっかり捏ねて

揚げ焼きします。

焼き色がついたら、ソースに投入。中身はきっとまだ生なんだけどソースで煮て火を通すから問題なし。

でこんな感じ。ウマソー。

野菜がないのはイカンのでブロッコリー。

茹で上がり。

ホイッとパスタを投入。見事にカリオストロの城パスタの完成。

これは子供用の皿。

全体像。もう少しパスタ茹でればよかったなあ。

パスタは大成功。美味かったし、楽しかったです。

料理断片)チキンレモンステーキ、ツナチーズトースト・ピザトースト、黒豆煮

取りためた料理写真です。あまり気合が入ってなくて、断片的になってしまいました。

まずはチキンレモンステーキです。まずはレシピ通り。

タレに漬けてしばらくしたら小麦粉まぶして焼きます。妻と私は体調を崩してしまい食欲ゼロ。作ったのは子供二人分のみ。写真にはありませんが、冷凍ギョウザを使ったギョウザスープを妻が作りました。これで二品。それだけの仕事をこなしたあと、妻と私は布団でダウン。

子供たちだけで楽しそうに食事してました。ガミガミ言われないから楽しいのかな。はは。味は好評だった模様。

レモンしょうゆということで、淡白サッパリになりがちです。小麦粉まぶして揚げ気味で焼くのがよいですね。(この後ただ焼いたらサッパリしすぎて物足りなかった)

ある朝の朝食。ツナマヨペーストにとろけるチーズを乗せて焼いたん。あとは生活クラブのケチャップ塗って軽く炒めたウィンナーにチーズ乗っけて焼いたん。美味かった。

これは妻謹製のスープ。OK。

黒豆。前に安いと思って買ったのを、なかなか消費できなくて・・・。今回エイヤで黒豆の煮物を作ります。重曹なし。

まずは煮汁を作ります。煮え立ったら豆と共にポットに投入。一晩置きます。

はい。落し蓋して弱火でコトコト。

しわくちゃやんけ。むむむ。思ったより硬い。やはり重曹抜きがマズかったか。

まあ、味自体はさほど悪くなくて子供に好評。よしとしたいが大量に出来すぎた。どうしよう。

久しぶりに政治番組見て

日曜朝の政治番組を久しぶりに見ました。いつもはポケモン→プリキュアだからね。まあ、またプリキュアに戻したけどね。

思ったのは二つ。

1.

中国・韓国との国交を重視するのが売国行為か。

あるいは、郵便貯金を外資系金融会社に開放しようとしたり、米軍に思いやり予算を山ほど与えたり。明らかに対等でない日米同盟とアメリカの内政干渉に唯々諾々と従うのが売国行為なのか。

私も対等じゃない日米同盟を維持するのがさし当たっていいんじゃないか、と思ってました。なんといっても軍事力はアメリカに依存してるし、アメリカの思想やアメリカへ向かう金の流れは確立しているし、その仕組みに乗ってる企業や個人は多いだろうから。ガラッと変えるわけにも行くまい。

しかしアジア太平洋における在日米軍の意義はなんなのか。中国にどれほどのプレッシャーを与えているだろうか。日本を刺激しても、アメリカを刺激しなきゃ問題ない。そう思われているんじゃないか。

将来のためにはどうすればよいのかちょっと考えてみる余地はありそうですな。

2.

アメリカ陰謀説っぽいのはテレビでは絶対に出てきませんね。鼻で笑われるからか。あるいはタブーなのか。後者の気がするな。そう考えたほうが面白いし。