本日、朝からわが家の子供たちがおばあちゃん(義母)のところに遊びに行きました。妻も外出。すなわち私は半日の自由をゲット。
というわけで以前から気になっていた練馬の城北流通センター(大江戸河岸城北卸売市場)に行ってきました。Webにはほとんど情報はありません。それでも頑張って(というかダラダラ?)調べたところ、どうやら「安いらしい」「プロ用の店らしい」「でも一般客も歓迎らしい」「定休日が不明。営業時間はAM6:00~午前いっぱいらしい」とのこと。果たして土曜日は営業しているのか。無駄足となる懸念はありつつも、安くて新鮮な魚が手に入るのでは、と期待して朝9:00頃出かけてみました。
寒い中、リュックを担いで自転車で遠征。環八(笹目通り)から練馬高野台方面に入って目的地に到着。大丈夫。ちゃんと営業してました。
自転車置き場にはママチャリが10~20台ほど並んでます。結構一般の人も来てるのかな。自転車を止めて恐る恐る入ってみました。子連れのお父さんを何人か確認。一般人も普通に来ているようです(実はプロかもしれないけどね)。ざっと周りを散歩。そんなに広くはありません。中堅スーパーくらいかな。昔の魚屋さんとか乾物屋さんという店が並んでます。ダンボールや発泡スチロールが通路にせり出している。市場(いちば)って感じがします。でもちょっと活気がないか。全体に高齢化している模様。
一番元気なのが入り口近くの魚屋さんです。元気なおばさんと若いあんちゃんが店先で仕事してます。おばさんが主に客の相手をしていて、あんちゃんは力仕事担当。店の奥ではおっさんが黙々と魚を捌いている。うん。好ましいなー。なぜだか昭和の感じがする。
発泡スチロールの中には魚が氷に埋もれています。サンマ、サバ、アジ、太刀魚、キンメ、イカ、スズキ。いいねえ。値札を見るとサンマ一本80円とある。まあまあだな。子供の手のひら大の小アジ一匹70円。う~ん、ちょっと小さすぎる。アジの中くらいのがグラム150円(うろ覚え)。グラムじゃあ安いんだか高いんだか分からない。でも値札にご丁寧に「今日は高いです!」と書いてある。
「高い!」はないだろうと不審に思っていたら、あんちゃんが別の客に説明しているのが聞こえてきました。「今日はシケだったから高いよ~。それに量もなくてね~」。
はたと気がつく。そうか。この「高い!」は不本意の「高い!」だったのか。安くて新鮮な魚を期待するお客さんに申し訳ない、普段はもっと安いんだという忸怩たる「高い!」だったのだ。う~ん。ますます好ましい。というわけで「サンマ5本くださーい」とおばちゃんに言ってみる。一本は刺身に、残りの4本はパン粉焼き+自家製ピクルスのタルタルソースにしよう。サンマを5本袋に詰めてもらって支払い。「月曜はやってますか?」とおばちゃんに聞いたら「カレンダー通りだから休みなのよ。ごめんね」とのこと。了解。また来週来てみよう。
それから野菜を仕入れにスーパーに行きました。その前にTully'sに寄って熱いコーヒーを一杯。本日のコーヒー/ショートサイズ290円。こんなに高かったっけ?でもコーヒーは美味い。
スーパーでまずは野菜売り場に。葉尽きの大根、小松菜、ほうれん草、にんじんを買い物カゴへ投入。大根の葉っぱは茹でて刻んでしょうゆと削り節と砂糖少々で炒めると旨いのですよ。大根本体はどうやって食べようかと悩んでいたら、養殖鯛のおかしらが目に留まりました。つぶらな瞳が僕を見ている。しばらく目を合わせていると「こいつと大根を酒と薄口しょうゆで煮付けたら旨いんじゃないか」という、地平線上に漂う黒い雲のような「これは来るんじゃないか」という予感がしてきました(なんちゅう喩えか)。すなわち鯛の頭購入。それからアメリカ産豚肩ロース塊が安かったので購入。これは焼き豚にしよう。魚と肉とでは明らかに子供のテンションが違うのです。料理を作る以上、喜んでもらいたい。というわけで豚塊肉。
これから材料の仕込みを始めます。よい休日になりそうな予感。
(夕方追記)
パン粉焼きにしようと思ったんですが、子供を迎えに行っていろいろ用事を済ますうちに疲れてきちゃったので、からあげに変更。美味かった。
でも子供には不評。箸もつけずに「不味い」「嫌い」とのたまう。いいから食べてみ。美味いから。「イヤ。食べたくない」。じゃあ食べないとオヤツなしにする、と脅して無理やり食べさせる。と、一口、二口。一切れ食べて、二切れ目、タルタルソースをたっぷりつけて美味しそうに食べ始めた。な、美味いだろ!と聞いてみると、タルタルソースが美味しい。タルタルソースが魚の味を消してくれる、とのこと。やれやれ。
不思議と腹が立たないのは、オレも昔母親の料理に文句つけてたなあ、という記憶がよみがえるからか・・・。子供は親の料理にケチをつけるもの。親は子供にケチをつけられても(食べてさえくれれば)腹は立たない。そんなものかも知れません(食べないと怒るけどね)。
私の母親も、子供に文句を言われて悲しかったのかな。親になってみるとそうは思えないんだな。とにかく子供が食べてくれさえすれば、文句は言われても気にならないもん。母親の本当の気持ちは分かりませんがそんな気がしました。たまに「美味しかった!」と言ってくれれば、それでいいんだ。不味いとか美味いとか言いながら家族で食べる、それだけで。
刺身用と思ったサンマ一本。これも取りやめ。むしろ酢締めが食べたい。疲れたらやっぱり酢っぱいものでしょ。で、大名おろしした後に塩をまぶしたはいいものの(酢で〆る前の手順です)、そのまま忘れて夕食完了(ありがち)。しょうがないので塩を水で流して水分をキッチンペーパーで拭き取り、冷凍しました。末は蒸しサンマか焼きサンマ?
鯛のおかしら(アラだけ)+大根は旨かった。これでダシを取っておでん作ったら旨いんじゃないかな。今度試してみよう。
焼き豚いい感じ。ちょっと焦がしてしまいましたが、味は悪くない。明日が楽しみです。
(2008/11/28追記)
冷凍したサンマは燻製にして美味しく頂きました。中華鍋で燻製。使えますよ。おっちゃんのママゴトかとおもったら十分実用的。ちょっとしたたんぱく質を軽く熱燻すれば、燻製風味の深い味に速変わり。簡単・美味しい・後片付けが楽。こんなお遊びみたいな調理法が定番化するとはね。
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