最近、といっても結構前からですが、欲しいものがありません(食材を除くハードウェア系)。なんだろうな。この感じ。
思い返せば、物欲出して買ったハードはBD-1が最後でした。一時期はいろいろ乗り回してましたが、今は普通にママチャリ使いです(買い物かごがなくてつらい)。
クリスマスや誕生日前に、妻に何か欲しいものない?とか聞かれても「う~ん。酒。焼酎のいいやつ(あるいはアイリッシュウィスキーのいいやつ)」としか答えられない自分がいます。しかも5年以上続けてそんな状態が続いている。
酒。私にとってはほとんど必需品です。買ってもらえれば嬉しい。でも、めっちゃくちゃ美味い酒なんてのはないと思っているので(まあラーメンみたいなもんですな。評判のラーメンはやっぱり美味しいけど、インスタントだってちゃんと美味しい)、「高い酒」は気分の問題に過ぎません。すなわちとても高くていい酒よりも、普段たまに奢って飲む酒(黒霧島とか1000円超のワインとか)が大量にある方が嬉しかったりして。でも、それってもはや物欲じゃなくてアルコール依存症。
正確に言えば興味を持つ対象はあるのですが、金を払って買おうとまでは思わない。昔読んだスーパーセールスパーソン養成系自己啓発書に「タダだったら欲しい、と見込み客が言えば、それは絶対売れる」、すなわちタダでも欲しいものは金を払っても欲しいのである、という旨の言葉があって、突っ込みどころはありつつも私はこの言葉を正しいと思っているのですが、その文脈で言えば今の私は、なんとなく欲しい気がしないでもないものをタダでくれると言われても断っちゃうかも、という状態です。
以下、興味を持つ対象とその理由、金を出して買わない理由を述べてゆくと・・・
■ビタクラフトのミルクパン
【理由】
今あるミルクパンがよく焦げ付くので気に入らない。
ゆで卵が少量の水で作れそう。
【買わない理由】
今のミルクパンがまだ使える(一生壊れない気がする・・・)
■スイス・アーミー・ナイフ(ワインのコルク抜き付き)
【理由】
これを携行していればいざという時でもワインのコルク抜きに困らない。
ナイフでチーズや硬くなったパンを削って食べることも出来る。
研ぐのが楽しそう。
【買わない理由】
外でワインのコルク抜きを使うことがまずない。
同様に外でチーズやパンを削ることもまずない。
目的もなしに外に持って出ただけで軽犯罪法に抵触(荷物検査受けたらアウト)。
■いいペティナイフ
【理由】
これでジャガイモとか手際よくむいたらかっこいいと思う。
【買わない理由】
安物の(かっこ悪い)ナイフすでにある。しかも研げば結構切れる。ってかジャガイモの皮をむくのはピーラー。
■ミル・ミキサー・ミルサー・ジューサー・フードプロセッサーetc(差別化レベルが細かすぎてもう分からん)
【理由】
いわしやアジのつみれが作れそう。
たまねぎのみじん切りが楽そう。
パンをこねるのが楽そう。
【買わない理由】
つみれは包丁で叩いたら作れる。
たまねぎのみじん切りは苦行だが楽しい。
パンをこねるのは楽しい。
・・・昔友人に「君はあらゆるマーケティグのターゲットから外れる位置にいるよね」と言われたことを思い出しました。
要するに、理詰めで考えていくと、ほんとに必要なものなんてないってことなんですね。むしろ、捨てるべきものの方が多いのかもしれない。
それだけ知恵がついてきた(=年を取ってしまった)ということかもしれませんが、わけも分からずおもちゃを欲しがっている子供を見てると、何だか子供たちがうらやましいような、複雑な気持ちもあったりします。
以上。
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