2009年6月15日月曜日

郵政民営化 私的印象総括

まあ経済方面には疎いので、あくまで「印象」ということです。

専門家の出す数字とかロジックを素直に信用するわけにもいかないので、立ち位置ははっきりさせた方がいいです。経験的に言って。

もちろん印象は印象。説得力のある反証や反論があれば認めます。

郵政が民営化されればどうなるか。経営層が変わるんでしょうな。官僚の天下りから民間経営層の横展開へ。っていうかこれは事実か。そして現場で働く人間が一部変わるでしょう。おそらくや派遣社員が増えるんじゃないかな。これも事実なのかな。よく知りませんが。それからリストラも行われるでしょう。

一方で組織の枠というか仕組みは変わらないでしょうね。サービスが少しは良くなるかな。でも郵政のサービスがよくなれば、ヤマト運輸やら佐川の業務にも影響が出るでしょう。それに中の人の仕事も増えるから、一概に嬉しい人ばかりでもあるまい。

つまり枠は変わらない。変わるのは中の人。サービスについてはプラスマイナスゼロ。よくはなるかもしれないけど、それによって大変になる人や苦しむ人も出るでしょうから。まあ、これは競争社会だからしょうがないか。

経営層に立つのはどんな人か。資本主義社会の成功した経営者たちですな。下で働く人は別段豊かになることはないでしょう。こんな大仰な政治的イベントなんだから、現場からの生え抜き社長が生まれることはありえない。ネームバリューのある市場主義株主第一主義の経営者が呼ばれる。

連想するのはやはりアメリカ流資本主義における経営者層の固定化。金持ちは金持ちに。末端は末端に留まり、給料が下がる。組織を効率化して生まれた利益はどこから出るか。労働者から。そしてその利益はどこへ行くか。新たなる既得権益層へ。

そして郵政の持っている巨大資産も宮内などに買いたたかれる。効率的に運用すると言っても、それによって得をするのは誰なんでしょう。

結局民営化で得するのは強欲資本主義で頭角を現した新既得権益層に過ぎないんじゃないかな。

こんな見方はネガティブに過ぎますかね。

「構造改革なしに景気回復なし」か。今となって冷静にみればロジックにすらなってないじゃん。小泉のスローガンに騙されていた。そんな風に思ったのは私だけでしょうか。そうじゃないよね。
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