病それ自体は存在しない。従って病一般を治癒することはできない。治るのはあくまで個別の患者である。同様のことがプロジェクトにも言える。プロジェクト一般など存在せず、個々のプロジェクトが存在する。従ってプロジェクト運営に関する一般論は無能である。
プロジェクトの臨床知が必要である。しかもそれは表面的な症例であってはならない。単なる症例からは何も学ぶことができない。その原因が重要なのだ。
行為の原因は常に人間である。したがって人間がもっとも重要である。
人間は必ずミスをする。
人間は感情と気分に大きく作用される。プロジェクトの方向性を決めるのはマネージャーの気分と感情である。
したがってプロジェクトに必要なのは質の良いコミュニケーションである。コミュニケーションが感情と気分を決定するから。
コミュニケーションの偏重が技術の軽視に結びつくことがあるが、それは間違っている。コミュニケーションは成果物の品質を上げるが、それ自体が成果物を生み出すことはないのだから。
0 件のコメント:
コメントを投稿