かなりキワモノな本なのですが、結構感心しました。インド思想やるじゃん。思想というより宗教か。
ええと、どこが面白かったか。やはり非西洋思想の面白さですね。厄介な主観客観フレームワークもないし、病的なまでのロジック信仰もない。存在の神秘を、なんのてらいもなく書いている。西洋哲学なら超越論的主観とかややこしいことを言い出して果てしない議論に突入するところを、純粋意識とか宇宙意識とかサラッと書いてるし。
おいおい。超越論的主観と宗教的意識を一緒にしていいんかい。いいんですよ。そんなもん。はっきり言って似たようなもんだよ。
後は怒りについての記述とか、世界を成り立たしめるいろんな動的エレメントの記述がいいですね。ダルマとかグナとか。
宗教だからこその恣意的かつ空想的世界観です。結構いい線行ってるなあと思いました。実践面でいっても、キリスト教の道徳よりよほど大人な感じがします。
やはり、西洋宗教よりも身体に立脚してる気がしますね。足が地についてる。ここは大きな違いだと思うな。
小乗仏教と似た感じもありますね。まあ、ブッディズムもインド思想の一つだから、当たり前か。
なかなか興味深い本でした。
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