いいですね。ユダヤ人としてのウィトゲンシュタイン、勝手キリスト者としてのウィトゲンシュタインという切り口を忘れていない。忘れちゃダメでしょ。でも、普通の哲学入門書ってその辺全くといっていいほど触れないんですね。脳天気というかナイーブというか。ユダヤ、キリスト教というキーワード抜きでヨーロッパの文系学問を研究してるとは言えないでしょうが。まあいいや。ぶつぶつ。
とにかく、平易な言葉でウィトゲンシュタインの中心的思想を表した、優れた入門書だと思います。
仏教の分析はイマイチな気がしたけれど、それはまた枝葉の話。
実は言語ゲームというのもあまりピンと来ませんでしたけどね。言語に対して異常に強い信頼感のある西欧人による、言語への懐疑なのか。うむむ。
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