2011年2月9日水曜日

暇はあるけど金はない

学生時代、さんざんおちいった状況でしたが、久しぶりにその時の空気を思い出すことがありました。

妻も子供も留守。やることがない。しかも、金もない。

正確には、(幸いなことに)学生時代よりは少しは金はあるんですけど、目先の「暇つぶし」消費に使いたくない。というのも、ファッションに興味を持ち始めてから、本や喫茶店でのコーヒー、ビールとかいった消費財に金が向かわなくなったんです。そんな金あったらカッコいい冬アウターやカッコいい靴(どっちも高いのよ!)のために貯金しておきたい。故に使えない。

暇はあるけど金はないわけです。

あー。この感覚。ナツカシー。学生時代の休日はほとんどこんな状態でした。暇だけはたっぷりある。でも、やることがない。友人宅に行ったところで同じこと。やるせなく茫漠とした一日を過ごすんですな。もんもんとしたまま夕刻を迎えて、やることないもんだから早めに銭湯に行って、帰りにコロッケ買って、一人で夕食つまみながらビール飲んで寝る。あー。明日はもう少しマシな一日でありますように。

そうなんですよね。当時はパソコンというかネットなんか無かったし。コンビニだって無かったんじゃないかな。おう。何ということでしょう・・・

でも、考えてみれば、ほとんど無趣味だった時=自由に使える多少の金(五千円としておきましょう)があった時も、別に大したことはしてないんです。その時々で興味を持ったエリアの店を訪ねてみたり、スタバでコーヒー飲んでみたり。その程度。でも、五千円があるだけで、何かできるような気がする。選択肢が広がるような気がする。今より、マシなことが。

五千円あれば、映画を見ることができる。それなりのレストランに行って食事をすることもできる。雑誌を2,3冊買うこともできるし、帰りに喫茶店に寄って買った雑誌を読みながらお茶することだってできる。

あー。こうしちゃいられない。暇してる場合じゃない。どうしよう。

でも、別に一人で見たい映画があるわけでなし。一人でレストラン行きたいわけでなし。雑誌買ったところで空しいなあ。あー。でもこうしちゃいられない。どうしよう。

って感じで、結局漠然と時間を過ごすわけで。

しかし、金なんぞない!と割り切ってしまうと、それはそれで落ち着くんですよね。暇で悪いか、と。そうこうしている間に子供たちも、妻も帰ってきますし、夕方になると料理も作らなくちゃいけない。

金なんかなくても楽しい!なんてソラゾラしいことを言うつもりはありませんが、学生時代のことを思い出しながら、家族がいるだけでいろいろ充実するもんだなあということを考えましたね。

以上。

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