2011年7月31日日曜日

タダなら貰うか(2)

(下へ下へと読めるように投稿してあります)

さて本題。

「顧客が『タダなら貰う』と言ったら、それは金を払っても欲しいのである」

これはね。極めて正しいと思います。

欲望って少しでもあるとどんどん増幅する余地がある。
逆に元が0だと何を掛けても0。

思考実験。

「タダなら欲しいか?」

ええと、一つだけ前提を置きましょう。

「タダなら欲しいか? 注:転売禁止」

例えば高級腕時計。

「一千万円のロレックス。タダなら欲しいか? 注:転売禁止」

楽しいなあ。この思考実験。

一千万のロレックスか。何かキラキラしてゴージャスで、宝石なんかも埋め込まれてて。

でも、いらないな。結構。他を当たってください。

アッサリ断りますね。

付けて行く場所がないっすよ。

合う服がない。というか、そんな時計に合う服なんか着たくない。

転売できないなら、そんなものは要らない。

「おいおい。強がってんじゃないの?」などと時計好きの方は思うのでしょうか。

まったく強がってないですね。平然と要らないと言いきります。

多分、時計に興味のない人なら分かってくれると思うな。

次の思考実験。

「ブランドのロゴがばっちり入ったバッグ(Lous Vuitton, Gucci, etc)。タダなら欲しいか? 注:転売禁止」

要らない。恥ずかしい。似合わない。

あー。すっきり。

そんなもんなんですな。

世の中にはいろんなモノが溢れている。

「今シーズンはあれを買え!これを買え!」という情報が溢れている。

でも、虚心坦懐「タダでも欲しいか? 注:転売禁止」と自らに問いかけてみると、まあ要らねーよな。と思えるものが実に多い。

0 件のコメント: