繰越税金資産、負債について、もう一つ別のカテゴリーがあって、それが「その他有価証券」の純資産直入法による評価の際に計上されるもの。
これは例えば以下のように仕分けられる。
その他有価証券 簿価 100 期末時価 110 だった場合
投資有価証券(※) 10 | 投資有価証券評価差額 6 |
繰延税金資産 4 |
※ その他投資有価証券のBS表示科目。この時、法人税等調整額は発生しない。だからPLには一切載ってこない。
満期保有目的有価証券の表示科目でもあるけれど、満期保有目的の有価証券の場合は時価評価しないことに留意が必要(短期的な売買を目的としていないため、時価評価はふさわしくないから。上がった下がったと一喜一憂しない)
その説明はいろいろできる。
税務調整は発生しないから。
勝手にBSに乗っけてるだけだから。
PLに乗らないから ← 法人税等の調整が不要だから載らないのだ、というのに近くて、よくない説明だと思う
最終的に「純資産」に直入されるため、税引き前の収益ではなく、税額控除した分を入れた方がよいから、あらかじめ評価損益から税額控除し、残額を純資産に直入している。 ← 個人的にはこれが一番いい説明だと思う。長いけど。
この仕訳は、翌期首にさっさとふりかえてしまう。
投資有価証券評価差額 6 | 投資有価証券 10 |
繰延税金資産 4 |
こうすることで、一時的にBSに載せた繰延税金資産と投資有価証券の評価差額分をさっさと打ち消して、なかったことにしてしまう。
「単に含み益/含み損を見せたいだけ」の、無害な表示項目という理解でいいと思ってる。
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