2012年4月11日水曜日

「吉本隆明のメディアを疑え」



最初の感想。

テレビをネタにブツブツ言ってるだけじゃねーの。タイトルに偽りありか。それなりの洞察であることは認めるけど、大したことないよなー。

と思ったら、元ネタがまさに「吉本隆明テレビを見る」的な新聞連載エッセーだったのね。だったら納得。

えーと。

この人の文章は基本的に好きなんですけど、どうしても「大思想家」とは思えないってのが正直なところですねー。

「一貫した思索」のことを「思想」というのであれば、ぶっちゃけ養老孟司氏の洞察の方が上だと思う。異論は認める。

ま、吉本隆明氏は、養老孟司氏よりも政治的・社会的事象にもコミットするというリスク(風化しやすい。判断を誤りやすい)を引きうけつつ、なお軸がぶれていないってのはさすがです。実体験から、体で思索してる貴重なお方ですね。

凡百のセンセーショナルな評論家先生とは一線を画す、「偉大なる骨太の評論家」です。

先日お亡くなりになりましたが、わたしの敬意は消えませんな。

合掌。

0 件のコメント: