最初の感想。
テレビをネタにブツブツ言ってるだけじゃねーの。タイトルに偽りありか。それなりの洞察であることは認めるけど、大したことないよなー。
と思ったら、元ネタがまさに「吉本隆明テレビを見る」的な新聞連載エッセーだったのね。だったら納得。
えーと。
この人の文章は基本的に好きなんですけど、どうしても「大思想家」とは思えないってのが正直なところですねー。
「一貫した思索」のことを「思想」というのであれば、ぶっちゃけ養老孟司氏の洞察の方が上だと思う。異論は認める。
ま、吉本隆明氏は、養老孟司氏よりも政治的・社会的事象にもコミットするというリスク(風化しやすい。判断を誤りやすい)を引きうけつつ、なお軸がぶれていないってのはさすがです。実体験から、体で思索してる貴重なお方ですね。
凡百のセンセーショナルな評論家先生とは一線を画す、「偉大なる骨太の評論家」です。
先日お亡くなりになりましたが、わたしの敬意は消えませんな。
合掌。
0 件のコメント:
コメントを投稿