さまざまな潮流が業界全体の効率/品質を押し下げているように思います。
▽ セキュリティの重視
モバイルPCやインターネット接続が禁止されるプロジェクトが増えてきました。
外部から断絶された環境でコーディングを行うのは極めて非効率的な作業です。
Web上にはコーディングサンプルや障害情報、技術解説、サンプルライブラリ(継承を要求するライセンスには気を付けなければなりませんが)など大量の有用な情報があります。それらの情報にアクセスできない環境でのコーディングは、かなりやりづらいものです。結果的に成果物の品質を押し下げるのは間違いありません。
そのリスクを考慮せず「セキュリティ」という大義名分だけで外部とのネットワークを遮断するのは単なる無思考といえます。セキュリティを重視して運用を定めるのであれば、納期/品質にリスクがあることを理解しなければなりません。(偉い人たちは決して理解しようとしないでしょうね・・・)
いたずらにエンジニアを縛っても何もいいことはありません。重要なシステムのコーディングを任せるほどエンジニアを信頼するのであれば、インターネットにアクセスするのだって任せればよいのです。めちゃくちゃにプレッシャーを掛けたりいじめない限り、悪いことなんかしやしません。開発用のネットワークと外部を接続するのが嫌ならば、ADSLでも何でも引いて別のネットワークを準備すればいい話です。「セキュリティ」を絶対視して杓子定規に運用を定めるのは成果物の品質を押し下げるだけです。
エンジニアが設計/コーディングに集中できる環境を準備すること。その視点が必要だと思います。
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