2008年11月30日日曜日

カワハギ、カワハギ

だって魚関係のWebサイトを見れば「カワハギといえば肝。肝は旨い」ばっかりですよ。@nifty:デイリーポータルでも取り上げられてるし。で、スーパーに行く途中のこと。しっかりカワハギ=肝=旨いと刷り込まれた私の脳は、目ざとく通りすがりの居酒屋のメニュー「カワハギの肝和え 800円」を発見。カワハギの肝和えか。高いな。旨いらしいな。

で、スーパーに行ってみたら魚コーナーに未処理のカワハギが。何かカワハギにインスパイアされまくりって感じで。魚コーナーのお兄ちゃんに「これ刺身いけますか」と聞くと「大丈夫ですよー」と威勢のよい答え。もう買うしかないでしょ。今日の晩御飯はカワハギの肝和えに決定、ということで、カワハギを一匹買って帰りました。子供には無理だから、メインというよりは大人向けのサブアイテム。

そして夕食。メインのコロッケを作るのに一生懸命になってしまい、カワハギのことはすっかり忘れてコロッケ食べてごちそうさまー。あー美味しかった。ってカワハギどうしよう。とよくあるパターン。

しょうがない、お父さんの夜のおやつはカワハギだ。と重い腰を上げて(それでも少し楽しみにしながら)カワハギの解体に向かいました。出刃でツノを切り落とし、口を切り落とす。皮をメリメリと剥いで、後頭部?こめかみ?あたりにざくっと包丁を入れて骨を断ち、そこから頭をもぎ取る。頭にくっついて肝が出てきました。他人のWebサイトで見ると肝だけきれいに取れているんですが、実際にはグダグダといろいろ張り付いている。写真はイメージで実物とは多少異なる場合がってやつですな。慎重に取り外したつもりでしたが少し崩れてしまった。肝は皿に乗せてしょうゆを掛けておきます。子供たちが「気持ち悪ーい」「これ何?」「苦玉ってどれ?」と騒ぎながら覗き込んでます。頼むから出刃包丁のそばに顔を近づけるな。それから身を三枚に下ろして(下手なので骨にしっかり肉がついてしまう・・・クヤシイ)から、中骨を避けてサク取りに。刺身包丁で小さく切って、肝と和えました。(子供はもう飽きてどっかで遊んでる。)

実家からもらった酒「越中五箇山 三笑楽」をコップにたっぷり一合分注ぎます。普段呑む酒と違って薄い琥珀色してて、香りとうまみが濃い。ちびりとすすって、デワデワ、とカワハギに箸をつける。

う~ん。見た目結構グロいっすよ。肝にはところどころ薄い血管がまとわりついてるし(多分解体が下手だった。もしくは取るか裏ごしするべきだったみたい)。身には薄皮がついてて(これも取り忘れた)、全体になんだかぴろぴろしてる感じ。

箸に肝をつけてちょっとなめてみると。うん。確かに旨い。結構旨い。生臭さは許容範囲。

肝にまみれた身を食べてみると、こりこりして旨い。これからは普通に好物って言うかも。カワハギの肝和え行っとく?みたいな。高いから自分で作るか。

高級そうな店で、小ざかしい器にちょこんと盛られてきたら、その旨さに感動してしまうかもしれません。形のそろわない刺身にところどころ赤い血管が張り付いている、その時点で負けだったかも。でも逆に言えばその見た目にもかかわらず旨いことは確か。

演出がまずかったな。あとは技術的な失敗もいくつかあったように思われました。以下が次回の課題。

・生臭さを取るため肝には酒を振りかけておくこと
・しょうがの絞り汁を入れたい
・血管は取り除いておくこと
・身から薄皮を取ること
・刺身は形をそろえて薄く切ること(いっそ軽く叩くか)

また食べようと思ってます。

以上。
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