2008年12月8日月曜日

偶然とチェ・ゲバラ

図書館で何気なく手に取ったチェ・ゲバラの「ボリビア日記」。チェ・ゲバラって結局誰なんだっけ?という程度の認識でナニゲに借りてしまったのが二週間ほど前でした。すなわち「ゲバラって誰」という認識だった。ゆえに借りてみた。実に薄っぺらいきっかけです。帰ってから妻に「チェ・ゲバラって誰だっけ」と聞くと「えーと、何かキューバとかカストロとかそんな感じ。それ以上のことは知らない」との答え。私の認識はそれ以前でした。

で、読んでみるとなかなか面白い。そうか。チェ・ゲバラってこんな人だったのか。理想に駆り立てられ、世界を変えようとゲリラ活動に身を投じた男。永遠の青春。偶像化されるのも理解できるなあ。日本の学園闘争とか60年代後半もこんな空気が流れてたんだろうな。

ま、それはさておいて「ボリビア日記」を読み始めてしばらくしていたら何やらチェ・ゲバラが映画化される模様。うん。シンクロした。たまにこういうことがありますね。

さて、この偶然をどう解釈するか。人間はなんにつけても意味を見出したい存在なのでいろいろパターンを考えてみる。

1.私が図書館でチェ・ゲバラの本を借りたがゆえに、まさにこの私をターゲットとして映画が作られた。
→ うん。オカシイ人の発想ですな。大体時系列でつじつまが合わない。映画作るのに数年はかかるはずだから。

2.チェ・ゲバラ再評価の雰囲気が以前からじわじわと高まっていた。映画の作成・公開もその流れに沿ったもの。私がたまたまチェ・ゲバラの本を手に取ったのはまったくの偶然。意味はない。
→ まあ、妥当な解釈でしょう。

3.小林多喜二の蟹工船のヒットやアメリカ流資本主義に対する批判的風潮に乗り、次はチェ・ゲバラ関連を売り込もうとして広告代理店がいろいろ布石を打っていた。私も無意識のうちにWebやテレビから触発されており、図書館で「ボリビア日記」を手に取ったのは私の自由意志ではなく、実は広告代理店のキャンペーンの結果でしかなかった。映画化もその流れ。
→ ありそうですが、ややオーバーな解釈。

というわけで、2がメインで3はそういうことも少しはあるかな、という感じですね。偶然っていうのも楽しいもんです。

私が一週間ほど前にカワハギについて書いた後、asahi.comでカワハギが出てきたのもまた別のシンクロ。カワハギの旬が冬だって理由はあるでしょうが、やっぱり楽しい。

以上
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