2010年3月18日木曜日

ジャック・デリダ著 増田一夫訳「マルクスの亡霊たち」藤原書店

☆☆☆☆☆☆:一般的日本人には価値なし

精神=ガイスト=亡霊というキーワードにシェイクスピアなどの古典を絡めながら、冷戦崩壊後のマルクス主義について語られた本です。まあ言葉遊びですね。極東の日本に住み、アメリカ流資本主義を問題視する私にはインパクトなし。言っちゃあ悪いけど、マルクス主義はもはや結構どうでもよい。それよりも日本流の家族、世間主義の復興に期待したい。

しかし一時期の学者のマルクス主義への思い入れは異様ですね。吉田茂の共産主義なんてダメじゃないか、という素朴な直感が結局は正しかった。いや、あれはスターリンがいけない、フルシチョフが。ダメです。結果が全て。ロシアの悪夢の官僚主義と弾圧とインフラの弱体化こそが事実。西洋の思想家も余計なところにカロリー使って大変だなあと思います。

後、ドゥルーズ、デリダあたりのフランス現代思想ってかなり意味不明です。単語と文章からしてさっぱり分からん。フーコーまでならまだ日本語として読めるんですけどね。こんなの有難がってもしょうがないんじゃないかしらん。この時代に日本で読む意味があるのかね。

まあ、当方のおつむが足りないだけという可能性も多いにあるので、引き続きチャレンジしてみますけど。

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