行ってまいりました。西武遊園地。侘び寂びあふれる遊園地。縄のれんと熱燗と煮込みが似合いそうな遊園地。すなわち場末。
しかし、今日は違った。おお!どうした。何があった。人が並んでるじゃないか。こんな西武遊園地初めて見た!
さては、われわれと同じくプリキュア・オールスターショウ目当てか。恐るべしプリキュア!恐るべし大友(大きなお友だち)!と思っていたら、何の ことはない、西武遊園地60周年記念ということで入場料が60円だったんですね。
へえ。60円なら来るんだ。これだけ人があつまるんだったらさ、ずっと 60円でいいんじゃないかな。と思ったのはわたしだけではあるまい。正規料金ではほとんど人は行かないと思うよ。高いもの。ウチもチケットはオークション で買うし。ま、いつも60円だとありがたみもないからってのはありそうですが。西武遊園地も、入ったからには乗り物に乗ってけとばかりに乗り物ビンゴシー トなど作って配っていました。やるなあ。見直したぜ西武。(誰かの入れ知恵ですか?杉山さん。)
さて、プリキュアショウの会場に向かいます。まだ開演まで1時間以上ある。でも、嫌な予感がしたんです。西武遊園地といえども60円フェア。しかもプリキュア。そしたら思ったとおりですわ。もう会場はシートで一面に覆われていました。われわれもかろうじて見える場所にシートを引くことができました。通路すれすれ。危なかった。しかしスゴいねえプリキュア。
正直これほどとは思わなかった。家族がメリーゴーラウンドに行き、場所取り要員として取り残されたものの、暇つぶしツールは一切持ってきていなかった。分かっていれば西田幾多郎哲学論集を持ってきたのに。しょうがないので上の子の持ってきた大長編ドラえもんを眺めて暇を潰しました。皆が戻って来たら、手作りのおにぎりと焼きそばを食べて昼ご飯。
そうこうしているウチにプリキュアショウの開始です。後ろの子の邪魔にならないように私はシートから退散。人だかりの後ろから皆さんを観察。うん。思ったより大友さんは少ないですね。さすがに着ぐるみショウだと、よほどコアなファンしか来ないのだろうな。それは何となく分かる。すなわち逆にコアなファンがいる、ということ。いましたね。動画を望遠レンズでばっちり撮影して、その場でPCに取り込み、チェックしているとか、コスプレしてるとかね。スゴいなあ。と感心。あれだけ打ち込めるものがあるってのは、微笑ましいですな。イヤミじゃなくて。大友さんたちの楽しそうな様子を見るのも、ワリと楽しい。
次々と歴代プリキュアが現れる中、やや歓声が大きかったように思えたのは、意外にも先代のフレッシュプリキュア。なるほどねえ。そうかもしれない。
思えばわたしくしがプリキュアシリーズを見始めたのは、スプラッシュスターの最後の方で、その頃はもうラスボスと戦う寸前だったから、戦闘シーンしか印象に残っていません。むしろ、次のプリキュアファイブが一番印象が強い。いろんな(ステレオ)タイプの女の子が出ているところも分かりやすい。ゴレンジャーみたいで。ストーリーも超分かりやすい熱血学園ドラマだしね。次のフレッシュプリキュアは、妻が比較的気に入ってました。カオリちゃん(だっけ)とか、なんか洗練されてる気がするらしい。確かにエンディングのムービーとかアニメばなれした感じでしたね。あとストーリーも分かりやすかった。
そんなファイブ、フレッシュに比べると、今のハートキャッチはちょっとアヴァンギャルドというかはっちゃけてるし、敵も人間の弱さに食い込んでくるあたりがちょっと暗い印象もあって、難解ですな。なぜか宇宙に行ったりしてるし。というわけで、フレッシュプリキュアが人気なのは分からないでもないなあ、などと思いつつ、ビールを飲みながら観察してましたわけです。すると、当たり前だけど体が冷えた。もう年だね。残念。味を楽しむどころじゃない。次回はウィスキーのコーヒー割を持ってこようと心に誓う。
後はチケットがある限り乗り物にのって、おうちに帰りました。メリーゴーラウンドとか観覧車とか。とにかく驚いたのは、人が並んでいたこと。だってさ、夏に行ったらメリーゴーラウンドなんか貸切ですよ。マジで。誰も乗ってないもの。列って。ありえないし。正直、西武沿線住民としてはうれしかった。
なかなか充実した一日でした。
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