2008年3月18日火曜日

EclipseからCVSを使う

ソースコードが増えてきたのでCVSを使ってバージョン管理をしたいと思います。

■手順あらまし
(1)AIX環境にCVSサーバを立てる
(2)Eclipse(Lomboz)からCVSを利用する

■手順詳細
(1)AIX環境にCVSサーバを立てる

a. 下記URLからcvsとzlib(CVSの前提)をダウンロードします
AIX Toolbox for Linux Applications
3/18時点では、下記のrpmが最新でした。
cvs-1.11.17-3.aix5.1.ppc.rpm
zlib-1.2.3-4.aix5.2.ppc.rpm

b. インストールします
# rpm -i zlib-1.2.3-4.aix5.2.ppc.rpm
# rpm -i cvs-1.11.17-3.aix5.1.ppc.rpm
#

c. 各種設定
1:ユーザの作成
smitty mkuser

などでCVSユーザ(ここではcvsuser)を作成します。
パスワードも忘れずに付けておきましょう。(rootで"passwd cvuser")
(手順は割愛)

2:CVSレポジトリの作成とinit
ディレクトリを作成し、cvs initを実行します。
# su - cvsuser
$ mkdir cvsroot
$ export CVSROOT=/full/path/to/cvsroot # .profileなどにいれてしまいましょう
$ cvs init
$

3:/etc/servicesに以下のエントリーを追加
/etc/servicesに以下のエントリーが存在しない場合(存在しないと思いますが)追加します。
cvspserver      2401/tcp # CVS client/server
cvspserver 2401/udp # CVS client/server

4:/etc/inetd.confに以下のエントリーを追加
cvspserver stream tcp nowait root /usr/bin/cvs cvs -f --allow-root=/full/path/to/cvsroot pserver

5:inetdを再起動
# stopsrc -s inetd
0513-044 /usr/sbin/inetd サブシステムは停止を要求されました。
# startsrc -s inetd
0513-059 inetd サブシステムは始動しました。サブシステム PID は 1536230 です。

この状態で'cvsuser'でEclipseから接続し、使うことができます。

6:(オプション)cvsのpasswdを作成
/full/path/to/cvsroot/CVSROOT
以下にpasswdファイルを使います。書式は
userid:encrypt_password:valid_userid
です。パスワードが空で、cvsuserと同じ権限でアクセスできる'cvs'ユーザを作成する場合は、
cvs::cvsuser

というエントリーを追加すれば良いです。
ファイルのエンクリプトにはApacheなどに付属する'htpasswd'ユーティリティを使えばよいようですが、個人的な環境なのでそこまではしません。

(2)Eclipse(Lomboz)からCVSを利用

Eclipse(Lomboz)を起動し、'Window' → 'Open Perspective' → 'Other' から、'CVS Repository Exploring'を選択します。

'CVS Repository'ビューを右クリックし、'New' → 'Repository Location'を選択します。

'Add CVS Repository'で以下の項目を入力し、'Finish'をクリックします。
Host: CVSサーバのホスト名
Repository Path: /full/path/tocvsroot
User: cvsuser
Password: ******* (cvsuserのOSパスワード)

これでCVS Repositoryが表示され、使えるようになります。