2008年10月16日木曜日

JSFが気になっていた(4)一旦終了

一旦まとめます。

【評価】

JSFやっぱりイケてます。リリースポリシーが改悪されたSpring MVCに取って代わるんじゃないかと思います。
今後普及するであろうと考えられる理由は主に二つ。

1)イベントドリブンという発想
「イベントドリブン」のフレームワークというのは別に新しい発想ではありません。というかむしろ古いと言ってもいい。また、Ajaxを用いなければVBよりも貧弱な機能しかありません。にもかかわらずイベントドリブンを目指すことがなぜ評価できるか。

ServletといえばMVC。MVCはよいデザインである。そう言われてきました。しかし以前にも書いた通りMVCの発想で画面を作りこむとそこかしこにムリが出てくるのです(ま、当然ですよね)。
チェックボックスやラジオボタンをクリックした時にちょっと表示を変えたいという(Ajax未満の)要件は必ずある。JSFはそれに答えてくれます。一般的なイントラのWebアプリケーションであれば、JSFを使うことで画面表示周りの実装で相当楽ができるはずです。

2)SUNの公式の仕様であること
以下のメリットがあります

○WebコンテナベンダーとしてはJSFのサポート/非サポートを公式に謳わなければならない
StrutsやHibernateなどのいわば勝手フレームワークについて「公式にはサポートしない、自己責任で使って欲しい」と言うことができます。しかし公式の仕様であれば「対応していない」「対応している」を明確に言わざるを得ません。これはつまりJSFの仕様に則ったコードがJSFをサポートしたと主張するWebコンテナで動かなければ、Webコンテナのバグとして修正されることを意味します。

つまりベンダーとしてはある程度JSFにコミットせざるを得なくなるということです。ベンダーが提供するコンテナ-と密着した開発ツールや、サポートが期待できるでしょう。

○自由度が低い
Strutsのように、どんどん技術が発展して広がって行くことはないと思われます。また仕様の改善のスピードも遅いでしょう。それってデメリットじゃないかって?いえいえ。そうとも言えません。自由度が低く、改善スピードが遅いということは、ベンダーにとってはその技術をサポートし続けることが容易であることを意味します。また開発者にとっては学習体力が少なくて済む、というメリットがあります。

○「お墨付き」ネームバリュー
EJBなどは公式の仕様でなければ生き残れなかったと思いませんか?

以上
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