2009年11月24日火曜日

日本経済の停滞について

asahi.comやらネットの情報やらを見ると、日本の経済が停滞しているという印象を受けます。具体的には、日本への投資が減り、株価が下がっている。同じようなものですが、高級消費財のターゲットも日本市場よりも中国にシフトしている。

鳩山不況だ、などと言われたりしますが、まあ当然の帰結だろうな、と思います。郵政民営化の揺り戻し然り、鳩山の反アメリカ流資本主義発言然り。外資マネーが流出すろのは当然。竹中改革が外資系投資ファンドに有利だった、そのために日本市場に入ってきていた金が、流れが変わって流出するのは必定。その流れで言えば、感情的には結構なことじゃないか、とすら思います。出でよ。ハゲタカども。

まあそうはいっても家計や中小企業の資金の回転は大事なわけで、経済がちゃんと回らなければどんな立派な理念も絵に書いた餅。株価の低迷やらハゲタカファンドの流出がリアル経済に大きな影響を与えないようにしなければならない。じゃあどうすればいいか。

やはり内需拡大。ばらまきではなく、安心して金を使えるように、社会の仕組みを整備すべきではないか、と。一つはセイフティネット。将来が不安だ。だから金を貯めないと。そうじゃなくて、子供や自分のために安心して消費や投資ができるような環境作りです。箱物ではない。システムと個が共存共栄できるような、そんなシステム作りが必要ではないかと。

大卒の就職率が低いことも、もっと問題視されるべきじゃないか。フリーター予備軍でしょう。これから一年おきに彼らの労働市場価値は下がって行きます。もう待ったなしですよ。五年後に大きな問題になるのは自明。なんで政府は手を打たないか。いっそのこと彼らを臨時公務員として雇って、職業訓練してしまえ。団塊世代のボランティアが彼らを鍛えれば、金もそんなにかからない。あるいはワークシェアリングを真剣に検討しなければダメじゃないか。

例によって取り留めがなくなってしまいましたが、結論として、自民党政権の揺り戻しとしての民主党連立政権の進む先は、今の強欲資本主義パラダイム上は、未曾ユウの不景気社会に違いない。センセーショナルなキャッチフレーズは大嫌いですが、今の日本社会を見る限り、不景気の兆候が現れているのは間違いありません。竹中改革が捻じ曲げてしまったものの根は案外深いのではないか。堀江のようなやつが時代の寵児たり得た。その意味はもう少し考えてみる必要があるのではないか。すなわち既得権益層に対するルサンチマン。あるいは世代間搾取構造など。マネーゲームによる成り上がりを是とした社会とは、何だったのか。

このまま民主党政権が自民党の遺産に拘泥し、不景気を自民党のせいにして済ませていれば、日本の行き着く先はとんでもないことになるんじゃないかと思います。しかし、小泉のキャッチフレーズ独裁政権の後に、民主的な(選挙対策)衆愚政治が待っていた、ということもまた、必然なのかもしれません。そのようなことにならないよう、政治家の皆さんは頑張って頂きたい。自民党の残した負の遺産を見くびってはならない。

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