2009年11月5日木曜日

ショーシャンクの空に見た

学生の頃映画館でやってて、観に行こうと思いながら、何となく見過ごしてしまった映画です。レンタルショップで見かけるたびに、ああ、いつか観なけりゃと思っていたのを、とうとう借りて観ました。

私が巡回するウェブでは結構評判のいい映画です。レンタルショップでもなんだか知らないけどランキングの一位になってました。

で、感想。まあまあだな。といったところでした。確かにいい映画です。見たあとの感覚も悪くない。よく出来てる。でも、なぜここまで評判がいいのか。・・・分からん。

以下ネタバレあり。

無実の罪で投獄された元エリートが、自己中心的で腹黒い所長と、サディストの監督官に時に痛めつけられたりしながら、自分の才覚を利用してうまく立ち回り、周りの囚人ならも一目置かれつつ、最後には悪い奴らが悲惨なことになり、主人公はハッピーになる、という内容です。

牢獄系映画というのは、主人公が自由を奪われ、監獄で理不尽な扱いに耐えながら、誇りと希望を失うことがない、そのあたりに会社で働くサラリーマンが感情移入できる、というあたりがミソなわけで、この映画では、さらに主人公が大変立派で頭がよいとして描写されていて、その辺りがエンターテインメントとして成功している理由の肝のところだと思われます。こう書くと身も蓋もないですが。

それから悪役の描き方のテンポがいい。いい感じでラストに向かって盛り上がります。で、ラストでスッキリ。ああ、いい映画だった。そう思えます。よく出来てます。

とまあ、こんな具合にどうして私が冷たい書き方をしてるかというと、主人公がスーパーマンすぎるからですかね。それが、いまいちのめり込めなかった、また、やっぱりアメリカンなエンターテインメントだな、と一歩引いて観ることになった原因のようです。年は取りたくないね。十年前に観たら単純に感動してべた褒めしてたかもしれない。でも、逆にカッコーの巣の上では今出会えて良かった、若い頃観てたら訳も分からず混乱して、下手したらトラウマになってたかな、と思えるので、年を取るのも一長一短ですかね。

映画自体は傑作ですよ。私が歳取ってスレただけです。これはもう仕方がありません。

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