2010年4月27日火曜日

青木冨貴子「731 石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く」新潮文庫

★★★☆☆☆:面白いが何が主眼なのかが曖昧

それなりに厚い本ですが、退屈せずに読み終えました。

石井四郎のノート発見の興奮や、生き証人たちへのインタビューが生き生きと書かれています。逆にいえば見所はそこだけかな。

著者が何を伝えたかったのかがいまいち不明。最後になって、ようやく著者の問題意識が戦後のGHQと石井四郎たちとの闇取引にあったことが分かって、そこかよ!というツッコミが思わず頭に浮かぶ。

731部隊の活動そのものを期待していた私には、ちょっといまいちな読後でした。

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