2010年12月30日木曜日

帰省2010冬

今年もいよいよ大詰めです。11月から12月にかけて公私ともに忙しかった。仕事が忙しいというのは(独り言:その忙しさの原因と質にはいささか批判的ではありつつ)ありがたいもので、日本経済が先行き怪しいなか、しばらくの間は不景気を忘れることができました。もっとも忙しいからと言って給料が上がる訳ではないのですがね。時給換算では暇してる方が割がいいの。

ま、そんなこんなでやってまいりました大晦日。今年は特に、無事に年を越せたなあ、という感慨がありました。何でかっていうと、40を越えた知り合いとか知り合いの知り合いの方が、ボツボツ逝去されるんですな。幼稚園児、小学生のお子さんを残して。さぞかし無念であろう。悔しいであろう。胸が締め付けられるほどよく分かる。

普段仏教やら哲学に親しんでいるせいで、死についてはワリと考えている方だと思いますが、それにしても理不尽なことだ、と思います。しかし思っても詮ないこと。死すべき個体は、全力で今を生きるしかないのです。そう思って身を引き締めていると、やはりこの年越しというのはありがたいものだと思われます。マンネリと言えばマンネリ。死ぬもんかと思っていれば退屈かもしれないけれど、今年も無事に家族一緒に生きて来られた。この当たり前の事実を有難く噛み締める。すると何とも深い年越しが味わえるというわけ。

そういえば義母がちょっとした事故で骨折したことがありました。いわゆる「軽傷」の部類に入るのでしょうが、数週間家事に不自由して大変難儀をされておられた。そんな義母が時折しみじみ言った「当たり前のことが、ありがたいんですよ」という言葉を思い出します。

当たり前の年越し。しみじみと、有難く、過ごさせていただこうと思います。

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