2011年9月11日日曜日

シューベルトピアノソナタ



ミラン・クンデラの小説のどれかに「シューマン好きはショパンを憎み、ショパン好きはシューマンを憎む」旨の文があって、あはは。その通り!と思った記憶があります。

シューマン、嫌いでんねん。
何か「もの狂おしい」というか、美しい以前に「うぇっ」と来る。体が拒否する。不思議なもんで。

ついでに、シューベルトね。歌曲はいいんだけどピアノソナタは退屈。冗長。

とか思ってたんですけどね。

シューベルトのピアノソナタ。村上春樹がたまに評価してるんですよね。

ということで久しぶりに図書館から借りて聴いてみました。

すると「何か悪くないじゃん」と。

ダラダラと、漫然と続く曲。

退屈と言えば退屈、とりとめがないといえばとりとめがないんだけど、これはこれでいいなーと。

何か瞑想しているというか、音を楽しみながら連ねてるというか。

才気ほとばしる天才の仕事というより、(まあ天才は天才だけど)普通の人が一生懸命作った曲という感じ(いや、天才だけどね)。

ハレの音楽ではなくて、普通の、日常の音楽。

味わいがあります。

これはこれでありだなーなどと思ったのでした。

以上。

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