2008年10月16日木曜日

ちゃちなバッシング

悪いことは悪いというスタンスにケチをつもりはありませんが、ちゃちなバッシングが最近目に付いてあまり気分のいいものではありません。例えば前田議員へのマルチ業界からの献金。一昔前の自民党のトップに集まったのと比べると金額小さいねー。あっちで数十万、こっちで数十万。トータルで「少なくとも1156万円」とのこと(ソースはasahi.com)。ま、われわれサラリーマンにとっては安い金額ではないけれど、一人一年雇ったら一千万というレベルで考えれば何もできない金額と言ってもよいでしょう。政治家さんに集まるカネってこんなものなのか。じゃ他の人は一体どこからカネが入ってるんだろう。金額も数千万ってレベルじゃないと思うな。

政治にはカネがかかるってのは間違いなく政治家のホンネでしょう。いろんな団体が政治家に献金したり意見言ったりしてますが、これも要するにホンネはカネでしょう。私腹を肥やすか世のために使うか、程度の違いはあるかもしれませんが。カネがなきゃ人は集まらないでしょうし、カネがなくなれば人は去って行くでしょう。

話を変えて公務員バッシング。もう公務員ってのが気楽な家業じゃないってことは分かって来たんじゃないですかね。エリート官僚も勤め先によっては相当ブラックだって聞きますし。そりゃ楽している人は民間、公務員に関わらずどこかにいるでしょう(私の親戚・友人に公務員がいるわけではない)。だって17:30になったら帰宅ラッシュ始まってるよ。あまり信じられないけれどちゃんと定時に帰ってる人はいるんだね。それが楽なのかどうかは別問題でしょうけど。

それから、これはちょっと乱暴なロジックかもしれませんが、大麻栽培して新聞に名前書かれた人。誰かに迷惑掛けたんですかね。自分で勝手に吸ってるならいいんじゃないの。一般人の人生狂わすほど報道する必要があるのかね(まあ芸能人なら騒がれるのもしょうがない気がするけど)。タバコより健康に良いし、ニコチンほどの習慣性もないんでしょう。オランダだったら合法なわけだし。暴力団の資金源とか言うならいっそのことJTで扱っちゃえ。(一部中島らもの受け売り)

タテマエと世論の雰囲気だけで「善悪」という図式を作り上げてしまう。瑣末事大主義と杓子定規な無思考がその裏にあると思います。

瑣末事大主義が成果を上げるエリアもあるとは思いますが(ここで私はなぜか高木浩光という名を思い浮かべる)、そこはアカデミックな領域ではないでしょうか。細かい議論が本質的な問題を覆い隠してしまう可能性は常に念頭に置くべきでしょう。

以上。
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