2008年11月8日土曜日

子供向けアニメ

今回は「子供向けアニメ」というタイトルですが、別にアニメをバカにしているわけではありません。

単に「アニメ」というタイトルだと訳が分からないし、かといって「Yes!プリキュア5(ファイブ)go go」とか「きらりんレボルーション」とか「ケロロ軍曹」いうタイトルもどうかと思えるので、「子供向け」というのが軽く下げずんだニュアンスを漂わせているのを気にしつつ、まあ子供向けアニメであることには違いはないわな、というこのタイトルです。

子供に付き合ってそういうアニメを見ていると、子供向けということでバカバカしいものはありつつ、よくできているモノはやっぱり面白い。当たり前ですけど。

「よくできている」アニメと、「馬鹿馬鹿しい」アニメの差はなにかというと、やはりスタッフの皆さんのやる気+思い入れ+才能ではないかと視聴者としては愚考します。

「Yesプリキュア5 gogo」。なんとなくおっさんが見るには気恥ずかしいな、と思っていましたが何気に見ているとやっぱりそれなりに面白い。皿洗いとかピアノの練習(ヘッドフォンで)しながらテレビをチラチラ見るのですが、ストーリー展開はワンパターンではありつつ、友情とか希望とか努力とか、そういう熱血青春的要素がセリフやストーリーから感じられ、シーンやカメラワーク(?)なども工夫されていて、結構見てしまうアニメです。まあ、はっきり言って、面白いです。少なくともキライではない。つーか場合によってはセリフでほろりとさせられたりして。プリキュアシリーズのターゲットが、幼稚園/小学生低学年の女の子のみならず20代中盤から30代中盤までの男性をターゲットにしている、という話も聞きます。そのせいかも知れません。

「ケロロ軍曹」。これ面白いッス。かなり好き。プリキュアは一人で見ることはありませんが、ケロロ軍曹は一人でも見るかもしれない。晩酌しながら。でも娘が小学校で「ケロロ軍曹好き?」って聞いたら、女の子は皆「嫌い」で、男子が「好き」だったって。

子供を見ていると、(客観的に=大人の感覚で)面白いものは(子供にとっても)面白い、(大人の感覚で)つまらないものは(子供にとっても)つまらない、という事象が観察できます。つまり子供だってちゃんと見てるし分かってる。

でも面白いもので、子供は自分で自分の感性を信用していないように見える。つまり小学生は(「楽しい幼稚園」で連載されている)プリキュアではなく、(「小学N年生」で連載されている)きらりんレボルーションを見るものだ。女の子はケロロ軍曹ではなくきらりんレボリューションを見るものだ。そんなありもしない壁を作り上げて、小学生ジョスィという類型にハマろうとする、そんな健気というか自己埋没的な行動が見える。自分の感性の赴くままに好き嫌いを決めていくと、この社会では生きてゆけない、そんな遺伝子がDNAに刻み込まれているのでしょうか。なんだか日本人というかわれわれが生きているのは日本社会なのだなあ、としみじみ感じさせられますね。

別に子供のアニメからそんなこと感じなくてもいいんだけどね。

以上。
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(2009/3/16追記)
きらりんレボリューションに対するちょっとした悪口を削除。やっぱり失礼だよね。それなりに頑張って作ってるはずですから。うん。悪口は対象を選ばないとだめよ。
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