2009年7月2日木曜日

プロジェクト試論(アフォリズムによる)

病それ自体は存在しない。従って病一般を治癒することはできない。治るのはあくまで個別の患者である。同様のことがプロジェクトにも言える。プロジェクト一般など存在せず、個々のプロジェクトが存在する。従ってプロジェクト運営に関する一般論は無能である。

プロジェクトの臨床知が必要である。しかもそれは表面的な症例であってはならない。単なる症例からは何も学ぶことができない。その原因が重要なのだ。

行為の原因は常に人間である。したがって人間がもっとも重要である。

人間は必ずミスをする。

人間は感情と気分に大きく作用される。プロジェクトの方向性を決めるのはマネージャーの気分と感情である。

したがってプロジェクトに必要なのは質の良いコミュニケーションである。コミュニケーションが感情と気分を決定するから。

コミュニケーションの偏重が技術の軽視に結びつくことがあるが、それは間違っている。コミュニケーションは成果物の品質を上げるが、それ自体が成果物を生み出すことはないのだから。

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