2009年7月2日木曜日

そうだ。投票に行こう

模範的なタイトルですな。まあ、でもどんなにばかばかしくても、投票には行くべきじゃないかってそんな気がしたんですよ。きっかけは鳩山献金疑惑。匿名の献金が多いとか故人献金だとか。

まず思ったのは、これでも国策捜査はないと言い張るのか、と。この時期に鳩山の献金が騒がれてさ。国民をバカだと思ってるだろ。はい。バカでした。まあ、たとえ相手が利口であってもネガティブキャンペーンってのは有効なんですよね。アメリカの大統領選で悪口合戦になるのはそれが有効だからです。日本にはイヤなことわざもあります。「火のない所に煙は立たず」。

それから献金疑惑の裏でうごめいているであろう人々(恐らくは既得権益層ですかね。少なくとも民主の施策が気に入らない人たち)が透けて見えるのも気分が悪い。どんな大物が動かしているんですかね。おー怖い。

繰り返しますが、私は民主党を支持しているわけではありません。ただ夢がないだけ。現実は醜いというバイアスを持っているだけ。胡散臭い献金なんて当たり前だろうと思います。政治って金がかかるんでしょう。当たり前じゃないの?金がかかるから寄付が必要。寄付されれば見返りを期待する。多額の寄付をした誰かさんの見返りのおかげで健全な一般市民がイタい目に会うかもしれない。汚い話ですか。そうかも知れません。でもそれが現実でしょうよ。自民党だって大なり小なりそんなものでしょう。

まあ、それが最初の理由。すなわちブログを書いたモチベーション。

ではなぜ投票に行った方がいいか。

政治家の皆さんがわれわれ一般庶民を気にする理由はただ一つ。庶民が投票権を持っているからです。それ以外のことはもうどうでもよろしい。いやまあ中には庶民を幸福にしたいとか、そういう崇高な動機もあるかもしれぬ。じゃあこう言い換えましょう。政治家にとっては投票権を行使しない国民は存在しないに等しい。

だから「投票をしない」という選択は、政治的には全く何も意味がありません。本当にどうでもいいなら別ですけどね。「オレは投票をしないという行為によって意思表示をしてる」。うん。そんなのは無です。投票を忘れてる人と一緒。政治的にはそんな人は存在しないのといっしょ。0です。アラスカの奥地で木が倒れました。周囲100kmに人は存在しません。果たして木の倒れる音はしたでしょうか。答え:どうでもいい。うそ。本当は「音っつーのは人の尺度だから、聞く人がいない以上人間的な尺度としての音は発生しない」。投票しない国民なんて、シベリアの奥地で人知れず倒れる木や、月面に転がる小石ほどの価値もありゃしません。政治家にとっては。それって悔しくね?

それから、これは理由にはならないかもしれませんが、少なくとも現職の政治家の人たちは選挙なんてもうなくてもいいと思ってるはず。ずっとこのまま現職でいさせてくれ、と。相当ヒヤヒヤしてると思うんです。普段億単位の金を動かして、国の行方を視野に入れようかという意思決定をしている人が、われわれの一票にストレスを感じるわけです。どうすか。面白くないですか。森前首相がいみじくも言いました。投票率が低ければ低いほどありがたい、と。いやあ、素晴らしい本音ですね。

もうひとつの理由。これも理由としては弱いかもしれませんけどね。変わりたくない、今の状態が嬉しい人こそが積極的に投票すると思うんです。ということは、今の生活にブツブツ言いながらも我慢していて、政治に期待しない人が投票しないと、当然現状維持の政治家が選ばれる可能性が高くなる。まあ自民党ですわな。民主もどうか分かりませんがね。今の仕組みに安住するアッパーミドルクラスの支持を受けて、現状維持に努めるわけです。

変える変えないと言えば思い出すのは小泉さん。改革なくして景気回復なし。自民党をぶっ壊す。上手いパフォーマンスでした。フリーター、契約社員が一生懸命墓穴掘ったみたいだしね。その辺は見極めなきゃいけませんね。

民主も自民もダメだ、と思ったら弱小政党でもいいがな。変なところでいいがな。それで既得権益層に冷や水浴びせられるんだったらさ。それだけでも楽しくないすか?個人的には北朝鮮が煽るチキンレースに乗るようなタカ派以外だったらかまへんがな。

そんな無責任なこと言って日本共産党が政権取ったらどうするんだ。幸福実現党が。いや、ありえませんって。どんなに騒がれても、民主と自民が強いに決まってる。あなたのように無難なセンスを持っている大多数の方は民主か自民に投票する。だから、安心して弱小政党に投票したらいいと思いますね。

投票すなわちプチテロル。それだけでいいんじゃないですか。どすか?ダメだったらまた自民党に投票すりゃあいいですし。

では、Let's冷や水。
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