2009年10月2日金曜日

自分の墓を掘る人々

徳政令に反対するのは誰か。そりゃ金貸しでしょうな。他には?銀行寄りの政治家、経済評論家かな。他には?うーん、他に積極的に反対する立場が思いつかないな。だって借金の期限が延びるんですよ。借金してる人にしたらありがたい話じゃありませんか。

と思ったら亀井さんに反対の人が多いんですね。明らかに金を貸すより借りる立場の人も反対してる模様。いやあ日本人というのはなんと生真面目であることか。銀行が借金の期限を延ばしたくない、というなら分かる。でも主に借りる立場の人がモラトリアム法案に反対するんですからな。期限通り金を返済させろ。期限を延ばすな。私にしてみたらほとんど理解不能ですな。

モラトリアム法くらいで経営が厳しくなる銀行なんか廃業してしまえという旨の亀井発言も、庶民の本音じゃないですか。乱暴なのは認めるが胸がすく。そのくらい言ったっていいよですよ。

規則やら仕組みやらが優先され、人を追い込んでしまう。私はそれを本末転倒と呼ぶ。モラトリアム法案で自殺から救われる中小企業の経営者だっているんじゃないですかね。

亀井さんもさぞ呆れていることと思いますよ。だって銀行から搾取されている側の人がモラトリアム法案に反対してるんだから。

でも考えてみたら格差を容認する資本主義って基本的に墓穴を掘る思想かもしれません。だってほんの一部の人が大金持になり、他の人は搾取の対象となるか、あるいは地味な生活を強いられるんですからね。まあ、地味な生活が出来れば十分ですけどね。

しかし、モラトリアム法案に対する反応をみる限り、自分にも他人にも厳しい判断をする人は多いのでしょう。それが結果的に競争のレベルを上げて良い結果を招くこともあるだろうし、人を追い詰めてしまうこともあるでしょう。どっちがいいとは一概には言えないかも知れませんが、私は気楽なほうが好みですね。

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