2010年2月23日火曜日

狩野直禎「図解雑学 論語」ナツメ社

★★★☆☆☆:まあまあ

子曰く、人の己れを知らざるをうれえず、己れの人を知らざるをうれえよ

なるほど。自分が評価されないことではなく、優秀な人物が他に埋もれていることを心配せよ、と。

子曰く、賢を見ては等しからんことを思い、不賢を見ては内に省みる

そうだよね。

子曰く、約をもってこれを失うものは少なし

質素に地味に生きていれば、失うものは少ない。その通り。

子曰く、人、遠きおもんばかりなければ、必ず近き憂いあり

将来を考えなければ近いうちに痛い目に合うよ、と。

全くその通り。まっとうなことばかりです。読んでいて安心しました。最近何だか毒々しいような本ばかりだったので。

全編を貫く封建思想には目をつぶりましょう。閉塞感のない社会で皆ハッピーに暮らせるなら、別にかめへんやないか。

一つ文句を言うとすれば、この本は図解にする必要は全くなかったね。狩野さんのテキストが読みやすくて、内容もちゃんとしていて非常に良かったと思います。

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